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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その31 SOTA Mapについて-2

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

前回の記事ではSOTA Mapを使った様々な地図上でのサミットの表示方法について説明しました。


SOTA Mapではサミットの位置を表示するだけでなく、SOTAデータベースと連携することで他の楽しみ方ができます。今回はこのうち自分の山行のルートをSOTA Mapに登録し、トラッキングデータを共有する方法を説明してみたいと思います。
SOTA Mapサイト: https://www.sotamaps.org/


1. SOTA Tracking

SOTA Trackingとは何かというと、自分の山行時のGPSによる位置情報記録データをSOTA愛好者の間で共有しようというものです。最近の携帯やGPS端末では自分が歩いたルートや高度を正確に記録することができます。また、GPS受信対応のハンディ機でもGPSデータを記録することができます。私は山に行くときは、こんなGPSドングルを持って行きます。USBメモリーくらいの大きさで消費電力も小さく、長時間に渡り位置情報を記録してくれます。


このデータは下の図のように地図上で自分の歩いてきた路程を表示させることができます。


高度も記録しています。


このGPSの記録データにはいろいろなフォーマットがあります。代表的なものはGPX形式やNMEA形式、KML形式などです。この記録データをSOTA Mapにアップロードすることができます。それにより、その人がどのようなルートで登ったのか、どこに登り口があるのか、どれくらい急峻な登山道なのかなどが判ります。そのデータが共有できると登山計画を立てることにも役立ちますし、誰かが一度行った道であれば安全情報としても参考になります。それではトラッキングデータの共有の仕方を説明したいと思います。

2. GPSデータのアップロード

SOTA Mapを見るだけであればユーザー登録は不要ですが、データをアップロードするためにはユーザー登録をしてログインする必要があります。前回までに説明したように、SOTA MapはSOTA DatabaseとSOTA Watch3とシングルサインオンでユーザー情報が共有されていますので、SOTA DatabaseやSOTA Watch3に登録されているようであれば、同じユーザー名とパスワードでログインできます。既にSOTA DatabaseやSOTA Watch3にログインされていればSOTA Mapにもログインできていると思います。

前回も説明しましたが、一番上部に4つのメニューがあります。mapping / extras / contact / overviewです。このmappingの中にまた5個のメニューがあります。今回は上から3番目tracks mapping pageを使います。

事前に、GPSデータをSOTA Mapが受け付けるGPXフォーマットのデータとして準備しておきます。たいていのGPSロガーには付属のソフトウェアがついておりGPXフォーマットでのデータ出力が可能ですが、アイコムのハンディ機であるID-51やID-31で記録したGPSデータは特別なツールを使ってデータの型式変換を行うことが必要です。ID-51、ID-31で記録されるデータはNMEA形式のデータであり、これをGPXフォーマットに変換する必要があります。この変換ソフトウェアは検索すると結構あります。(例: GPSBabel https://www.gpsbabel.org/など。) GPSBabelで変換する場合は下記のように指定します。InputはFormatとしてNMEA 0183 sentencesを選んで、アイコムのハンディ機で記録したデータのファイル名をフルパスで指定、OutputではGPS XMLを選んで、出力先をファイル名までこちらもフルパスで指定します。OKをクリックすると変換されます。


これで、GPXフォーマットでのデータがすでに準備できたという想定で話を進めさせていただきます。


データをアップロードするためにはSOTA Mapのサイトで、まず右側にある「Upload track」をクリックします。


「File: 参照」でGPSデータであるGPXフォーマットのデータを選択しアップロードします。


こんな感じでアップロードができました。このままでは保存されていませんので、左の画面の下にあるImportボタンをクリックします。


下のようなウィンドウが現れますので、適当に名前などを入れてSaveをクリックします。


これでTrackingデータがアップロードできました。

3. Trackingデータの見方

まず、SOTA Mapのmainの画面で下のように青い星印が付いているものが、Trackingデータが存在するものです。


これを見るには、上部のmapping メニューからtracksを選び、該当する支部、県、山名を設定します。左側にTrackingデータの選択画面がありますので、必要なデータにチェックを入れて下のDisplayをクリックすると、下記の通り先ほどアップロードしたGPSデータが地図上に表示されます。


いかがでしたでしょうか? SOTA MapはSOTAのアクティベータがどの山に行こうか計画を立てる時にとても有用なシステムです。次回はSOTA Mapを使った別の楽しみ方も紹介してみたいと思います。SOTA日本支部では常時メーリングリストの申し込みを受け付けております。私宛、コールサイン@jarl.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。

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