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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その28 SOTAデータベースの登録方法

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

今までSOTAの楽しみ方というテーマで皆様の山岳移動の様子を中心に説明してきましたが、最近SOTAを始められた方からデータベース登録の方法がわからないという問い合わせを多く受けます。ここでこのデータベースの登録方法やその他SOTAで使われるツールについて説明をしておこうと思います。

SOTAプログラムは、皆さんのログデータの入力をデータベースで扱っています。山岳でアクティベーターとして運用したり、チェイサーとしてのログを登録するための簡単な説明を行います。SOTAのデータベースへのリンクは下記の通りです。
https://newsotadata.sota.org.uk/ja/

実はこのページは最近作られた日本語表示に対応したもので、以前は下記の場所でした。
https://www.sotadata.org.uk/default.aspx

どちらに入力しても同じデータベースにアクセスできます。どちらか一方で登録したり、ログをアップロードすれば大丈夫です。これが少しややこしい感じを受けますが、現在は上の方が主流ですし、日本語にも対応していますのでこちらで説明します。


1. ユーザー登録

SOTAのデータベースへのユーザー登録はDATABASEのページの上部にある「新規登録」をクリックします。


現れた画面です。


ここで注意していただきたい点がいくつかあります。ここで間違えるケースが多いようです。まず入力は すべて半角の文字となります。全角文字は受け付けられませんので注意してください。Eメールの欄は一つしかありませんので入力し間違えると確認メールが届きませんので特に注意して入力してください。

●ユーザー名: データベースアクセスのユーザーネーム (自分のコールサイン部分のみとしてください、JH0CJH/1 とか JH0CJH-SOTAなどもNGです)
●名: 自分の名前 英文表記
●姓: 自分の姓 英文表記
●Callsign: 自分のコールサイン
●Home Association: 自分の属する支部(JA: 本州、JA5: 四国、JA6: 九州・沖縄、JA8: 北海道)
●QTH Longitude: 自宅経度 必須ではないと思います
●QTH Latitude: 自宅緯度 必須ではないと思います
●Alternative Callsign: 別コールサイン 必須ではないと思います
●Eメール: Eメールのアドレス
●Password: パスワード 他人から推測されないものを登録すべきです。
●Confirm Password: パスワードを確認のためもう一度入力

以上を入力して登録ボタンをクリック。
以下、ログデータの登録、アップロード、データの参照は全てログインしてから作業します。


新データベースではSOTAWatch3とログインの共通化が図られておりどちらかにログインしている場合はもう一方もログイン状態となっています。

パスワードを変更したい場合はSOTAWatch3の方でパスワードを変更します。
SOTA Watch3のURLです。https://sotawatch.sota.org.uk/


2. ログデータの登録

ここではアクティベータログ登録について説明します。
ログの登録には2通りあります。

1. QSOデータをひとつずつ入力: ログが少量の場合
2. QSOデータをまとめてアップロード: ログが大量の場合

SOTAのデータベースへのログの登録はDATABASEのページの上部にある「メニュー」から「ログアップロード」の中の3項目から選びます。


それぞれの意味は

1. アクティベータログ登録:自分が山岳移動した時のログのQSO毎の登録
2. チェイサー/S2Sログ登録:自分がチェイサー、Summit間QSO、SWLとして運用した時のログのQSO毎の登録
3. CSV/TSVログアップロード:自分のログデータのアップロードによる一括登録

2.1 QSOデータをひとつずつ入力

まずはアクティベーターの場合に、ひとつずつ入力する場合の説明です。

SOTAのデータベースへのログの登録はDATABASEのページの上部にある「メニュー」から「ログアップロード」の中の「アクティベータログ登録」を選びます。


下のような画面が現れますので、データを入力していきます。赤い字の部分に注意。


●支部: 自局の運用した支部名(JA:本州、JA5:四国、JA6:九州・沖縄、JA8:北海道、など)
●地域: 自局の運用した都道府県コード
●山岳ID: 自局の運用した山岳IDコード
●自局コールサイン: 自分が使用したコールサイン(データベースに登録したコールサインと必ずしも同じでは無い 例: JH0CJHでデータベースの登録をしているが、運用はJR0YHF/2で行なった時など)
●アクティベーション日: 自局が運用した日付、カレンダーから選べますが直接入力する場合は日/月/年(dd/mm/yyyy)の順に入力(UTCなので注意)
●時刻(UTC): QSOの時間(UTCなので注意)、「:」や「UTC」などの文字は入れないこと。日本時間13時10分のQSOであれば、9時間を引いて「0410」と数字のみを入れる。
●相手局コールサイン: 相手局のコールサイン
●周波数バンド: QSOの周波数を選択する
●モード: QSOのモードを選択する
●備考欄: 備考

データを入力後「QSOを追加」をクリックすると、入力したQSOが追加される。これを繰り返してログを入力する。

すべて入力したら「ログを提出」をクリック。


下のような画面が出るので、データに関しての正当性の自己宣言とデータベースに表示されるスコアは一時的なものでSOTA委員の確認後初めてカウントされるものという規則への同意として「承諾します」へのチェックを行い、「提出」をクリックします。


チェイサーとしてのデータ登録も同様です。

2.2 CSVデータのアップロード

上記2のやり方でQSOをひとつひとつ登録するのは、QSO数が多い場合は非常に時間が掛り不便です。このような場合はQSOデータをCSVデータファイルとして作成しておき、一括登録可能です。

Turbo Hamlogで作ったデータからSOTAのデータベースにアップロードする形のCSVファイルを自動で作成するソフトウェア HOTACA(穂高) を使うと簡単に作成できます。

注意: CSVファイルによるアップロードはQSOの日付(UTCでの日付)が違っていても同じ日付でアップロードされてしまいます。日付がまたがる場合は2つのCSVファイルに別けてアップロードします。日本時間の場合は朝9時までと、朝9時以降を分割する必要があります。

2.2.1 CSVファイルについて

CSVファイルとは半角カンマ「,」で区切られたテキストデータです。 SOTAデータベースのアップロードにはCSVの他にTSVというtabもしくはスペースで区切られたテキストデータも使用可能ですがここではCSVファイルについて説明します。

ひとつのQSOを1行で次のフォーマットで作ります。
[V2] [自局コールサイン][自局山岳ID] [日付] [時間] [周波数バンド] [モード] [相手局コールサイン]

もしくはS2Sの場合
[V2] [自局コールサイン][自局山岳ID] [日付] [時間] [周波数バンド] [モード] [相手局コールサイン][相手局山岳ID]

もしくは備考欄として何かコメントを付ける場合
[V2] [自局コールサイン][自局山岳ID] [日付] [時間] [周波数バンド] [モード] [相手局コールサイン][相手局山岳ID] [コメント・備考]

それぞれのデータフィールドは半角カンマ「,」もしくはTabで区切ります。


V2,G3WGV,G/LD-008,24/04/03,1202,7.0MHz,CW,G4ELZ,
V2,G3WGV,G/LD-008,24/04/03,1204,7.0MHz,CW,G3NOH,,PSE QSL Direct
V2,G3WGV,G/LD-008 24/04/03,1227,144MHz,FM,GW4GTE,,Dave
V2,G3WGV,G/LD-008 24/04/03,1228,144MHz,FM,GW0TLK/M
V2,G3WGV,G/SC-008 08/06/03,1404,7.0MHz,CW,GM0AAA/P
V2,G3WGV,G/SC-008 08/06/03,1405,7.0MHz,CW,ON4CK/P
V2,G3WGV,G/SC-008 08/06/03,1407,7.0MHz,CW,DL0DAN/P
V2,G3WGV,G/SC-008 08/06/03,1410,14.0MHz,CW,YU7LS

ファイルの名前は拡張子として「csv」をつけます。 例 xxxxx.csv

2.2.2 CSVファイルの作り方

上記のようなCSVをテキストエディターで最初から作るのは大変です。このため参考として大量のQSOログデータであっても簡単にCSVファイルを作る方法を掲載しておきます。

Turboハムログをログソフトとして使っていますが、このHamlogの中にCSVファイルでの出力機能があります。


「検索(S)」から「複合条件検索と印刷(F)」をクリック。
出てきたスクリーンで赤い部分を設定します。


1. レコード: 出力したいデータ番号の範囲
2. CSVファイル: 出力するファイルとしてCSVを指定
3. 出力ファイル名: 出力するファイル名と場所の指定
4. 検索無し: これをクリックすることでファイルが出力されます。

これでできたCSVファイルをExcelで開いてみると、このような内容になっています。


このままではSOTAデータベースにアップロードすることはできませんので定型フォーマットに合わせます。このフォーマットの変換のために作成したソフトがHOTACA(穂高)です。

HOTACA(穂高)の起動はデスクトップに作られたショートカット、もしくはスタートメニューからHOTACA(穂高)のアイコンをダブルクリックすることで実行されます。

起動後の画面


まずは、先ほどHamlogにて作成したCSVファイルをHOTACA(穂高)に読み込ませます。
画面左上の「ファイル」メニューから「Hamlogデータ読み込み」をクリックします。


ファイルの選択画面が現れますので、先ほどHamlogにて出力した「CSVファイル」を指定します。


ファイルを指定して、「OK」をクリックします。
もしくは、HOTACA(穂高)のウィンドウにCSVファイルをドラッグ アンド ドロップします。


画面上で、自分の運用した「コールサイン」を入力します。

次に、「運用したSOTAの山岳ID番号」(Reference番号)を入力します。この入力は例にあるように支部コードからの入力が必要です。また都道府県をあらわすリージョンコードの2文字との間はスラッシュ「/」、そしてリージョンコードと山岳番号の間はハイフン「-」が必要です。


次は必須の入力項目ではありませんが、相手局がSOTAで運用していた場合の相手局SOTA ID番号をHamlog上で入力している場合はそのSOTA ID番号を持ってくることができます。これによって自動的にS2S (Summit to Summit)の登録ができます。ただHamlogではこの相手局のSOTA ID番号をどこに入れておくかは人によって異なりますので、Remarks1 とRemarks2を選ぶことができるようにしてあります。相手局のSOTA ID番号がRemarks1 に入力してあった場合は「Remarks1」ボタンを選択します。

そして「変換」ボタンをクリック


こんな完了画面が出て完了です。


先ほど選択したCSVファイルと同じ場所に、SOTA DatabaseにそのままアップロードできるCSVファイルが作成されます。作成されるCSVファイルはUTCの日付ごとに作成されます。


このように2つの日付が違うファイルができました。
中身を見てみると次のようになっています。


あとはこの作成されたCSVファイルをSOTAのデータベースにアップロードするだけです。

HOTACA(穂高)のインストール方法などについては下記をご参照ください。
HOTACA(穂高)について

2.2.3 CSVファイルのアップロード

上記のようにして作成したCSVファイルをデータベースにアップロードします。

SOTAのデータベースへのログの登録はDATABASEのページの上部にある「メニュー」から「ログアップロード」の中の「CSV/TSVログアップロード」を選びます。


出てきた画面で作成したCSVファイルを「参照」から選択します。


ログファイルを選択すると、その選択した整形CSVログファイルが表示されます。


それでよければ「CSV/TSVログアップロード」ボタンをクリック。
下のような画面が現れます。 CSVで作ったファイルの内容が反映されています。


内容を確認したら「提出」ボタンをクリック。

下記の確認画面が出るので、データに関しての正当性の自己宣言とデータベースに表示されるスコアは一時的なものでSOTA委員の確認後初めてカウントされるものという規則への同意として「承諾します」へのチェックを行い、「提出」をクリックします。


これで一括アップロードが完了します。

3. ログの参照

自分の登録したログの内容は次のように見ることができます。

SOTAのデータベースのログの参照はDATABASEのページの上部にある「メニュー」から「データ表示」、「マイスコア」そしてその中の各種スコア表示のメニューから選択します。


たとえば「Myアクティベータスコア」を選択すると、次のようなログ画面が出てきます。


見たい日付の「ログ表示」をクリックすると下のようなログを見ることができます。
「Delete」は消去なので注意してください。


他にも「メニュー」から「データ表示」、「アクティベータポイントスコア」を選択すると


各支部で登録している別の方のログや自分の順位なども見ることができます。


尚、データベースのQSO毎の修正はできません。当日のデータを消去して再登録する必要があります。

いかがでしたでしょうか?最初のデータベース設定から説明しましたので長くなってしまいましたが、2回目以降のデータ登録は慣れてしまえば簡単です。ぜひ山岳移動の後はログを登録してみてください。SOTA日本支部では常時メーリングリストの申し込みを受け付けております。私宛、コールサイン@jarl.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。

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