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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第58回 南山高等学校・中学校 男子部 アマチュア無線同好会(JA2YDV)の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

皆さんこんにちは、Masacoです! 今日から2月、暖冬だった去年とはうってかわって、今年は寒い日が多いですね。部屋に閉じ籠もりがちになりますが、こまめな換気を心掛けて、アマチュア無線と音楽鑑賞なんて最高ですね♪

そうそう、半年前からプロジェクトが動いているレコーディング! CDとしてお届けできるのは春頃の予定ですが、その中から2曲!!!先行配信が始まりました♪ 皆さんの心に届け! と丹精込めて作りました。あなたへ贈る応援歌「小さな一歩」と、今だからこそ感じる思いを書き下ろした「明日の風(あしたのかぜ)」。この2曲はガラリと違うサウンドですが、ずっと温めていた新曲です。ぜひダウンロードしていただけたら嬉しいです。そして応援してくださっている皆さん、お一人お一人が宣伝部長♪として、お知り合いの方にPR&拡散!をよろしくおねがいいたします♪ なんだか選挙風ですが(笑)、パイルアップになるほどこの曲が広がりますように♪ Masacoの公式サイトでチェックしてくださいね。

さて今月は、昨年12月中旬にお邪魔した、愛知県名古屋市の南山高等学校・中学校 男子部 アマチュア無線同好会をご紹介しましょう♪

第58回 南山高等学校・中学校 男子部 アマチュア無線同好会(JA2YDV)の皆さん


今回お邪魔した南山(なんざん)高等学校・中学校は、愛知県名古屋市昭和区にあるカトリック系の中高一貫校で、愛知県の私学では屈指の進学校としても知られています。創立は1932(昭和7)年、近くには付属小学校から大学まであるんですよ。

学園本部と教会を挟んで隣接した敷地に「女子部」と「男子部」がありますが、アマチュア無線同好会があるのは男子部のほう。久しぶりの男子校訪問にドキドキ、ワクワク(!?)しながら、学校を目指しました!

美しい校舎と落ち着いた雰囲気の聖堂

名古屋市営地下鉄のいりなか駅から徒歩5分、静かな住宅街にある男子部に到着! 校舎の外壁は落ち着いた色づかい(アースカラーとボルドーの2色)で、敷地は緑も豊かです。


南山高等学校・中学校 男子部の校門に着きました!

「Masacoさん、こんにちは!」と、玄関で待っていてくれたのはアマチュア無線同好会の濱島さん(高校3年)。濱島さんは月刊FB NEWSのFB LABOコーナーにもたびたび寄稿してくださっています。アマチュア無線のイベントではよくお会いしますが、この学校の生徒さんだったんですねー!

濱島さんと一緒に校内へ! ガラスをたくさん使った玄関の壁面にはステンドグラスがはめ込まれ、バリアフリーで廊下もピカピカ、どこもメッチャきれいでおしゃれです!! 「男子部の校舎は2017年に新築したもので、教室棟、特別教室棟、武道場、部室棟など全部で7棟あります」と教えてもらいました。玄関にはたくさんの賞状やトロフィーが飾られ、部や同好会の部員勧誘ポスターがたくさん貼ってあり、クラブ活動が盛んな様子が伝わってきましたよ。


校内はメチャきれい! ステンドグラスが印象的。毎年クリスマスの時期は、ツリーとキリストの降誕を示す「馬小屋」(プレゼピオ)が飾られます


部紹介のポスターがたくさん!! アマチュア無線同好会のもありました♪


賞状や楯、トロフィーがいっぱい! 「アマチュア無線同好会が獲得した、“東海QSOコンテスト”第1位の楯もありますよ」と濱島さんが教えてくれました

途中でアマチュア無線同好会の皆さんや顧問の宮下先生と合流しました! 先生から「Masacoさん、この学校の自慢の場所にご案内します」というお話があり、いったん校舎の外へ。校門のすぐ右側にある、十字架をかたどった模様が入り、塔がある建物に案内していただきました。


シンボルとなる聖堂は、昔からここに建つものを2017年に改修したものです。塔のてっぺんには鐘があって、毎朝の始業前に鳴らされるそうです

--先生、この建物は?

「ここは聖堂(チャペル)です。宗教の授業の一部や学校行事で使っています」

--いろいろな学校に伺いましたが、聖堂がある学校は初めてです! 壁に“HOMINIS DIGNITATI”って文字がありますね。

「これは学園の建学の精神である“人間の尊厳のために”という意味のラテン語なんです。一人一人を大切に、個性を伸ばしていくという考え方を根底にしています」

--わあ、いい言葉ですね!

聖堂は広くて、とても厳粛な雰囲気でした。左右の壁にはステンドグラスや、聖書に出てくるシーンのモチーフもありました。ちなみに、生徒さんはいつでも聖堂を訪れることができるようになっているそうです。


聖堂の内部です。落ち着きと荘厳さを感じました


左右の壁にはステンドグラスや聖書に出てくるシーンのモチーフもありました

部室と活動内容

続いては校舎の一番奥にある部室棟へ! ここは男子部の各クラブと同好会の活動拠点になっている建物で、アマチュア無線同好会にも一部屋が割り当てられているそうです。


各クラブと同好会の活動拠点になっている部室棟に到着!


アマチュア無線同好会の部室は22号室。JARLの門標板も貼ってあります

「22」と書かれた部室のドアを開けて中に入ると、皆さんは同好会のIDカードを取り出して、バーコードリーダーを「ピッ」と当てて出席登録。なんだかカッコイイ~!


部室に入りました。奥の窓側に無線機を設置しています。さっそく見学♪

そして部室の奥にはクラブの無線機がいろいろと。メインはIC-775DXⅡ(50W改造機)で、OMさんからの寄贈品だそうです。ほかにIC-207、TS-780、DR-420などがありました♪


HFはIC-775DXⅡの50W改造機を使っています。144/430MHz帯のIC-207はローカルのOMさんからいただいた、MCA無線機の電源装置で動いています


部長の中村さんが7MHz帯でCQを送信中です

「でも、アンテナが建物の軒下への仮設なので、飛びは今ひとつなんです。ある方から寄付していただいたHFの八木もあるんですけど、まだ設置していません」というお話も。

窓から見たら、144/430MHz帯はマグネット基台で取り付けられたホイップアンテナで、7MHz帯はワイヤー式のツェップ型のワイヤーアンテナが軒先からフェンスに向かって張られていました。パソコンで管理しているログを見せていただいたら、7MHz帯の電波は飛んでる飛んでる! 全然オッケーでした!!


アンテナは部室棟の軒下に設置。144/430MHz帯のモービルホイップ(円内)はマグネット基台で固定しています

ここで、皆さんにクラブのことをいろいろ伺いました♪

クラブのコールサインはJA2YDV。社団局としてはかなり古いコールサインで、昭和40年代初めに発給されたみたいです。その頃、男子部にはアマチュア無線部があり、そこで免許を受けていたものを、2017年9月に手続きを経て復活させたそうです。ちなみに一時期は女子部にも無線部があったんですって!

--そうすると、この同好会の発足は2017年なんですか?

「実は、JA2YDVのコールサインを復活させた当時は、有志による非公式の活動だったんです(笑)。学校から正式に“アマチュア無線同好会”として認めてもらったのは2019年4月のことになります」

--有志で活動を始めるなんて、情熱にあふれていますね!

そして、今のメンバー数は19名(中1: 6名、中2: 6名、中3: 1名、高1: 1名、高2: 3名、高3: 2名)!! ほぼ全員が同好会に入ってからアマチュア無線技士の資格を取るそうで、「4アマを講習会で取得する部員が多いけれど、中には国家試験で3アマを取得した部員もいます」というお話でした。


2020年7月に行われた「入部式」の様子。去年は5名の中学1年生が入部したそうです(同好会のTwitterアカウントより)

クラブの活動ですが、普段は週1回。コンテストに向けての交信練習や、無線工学と法規の勉強などが中心ですが、コンテストには積極的に参加していて、遠征(移動運用でのコンテスト参加)も行っています。


2019年3月、岐阜県の三国山から「東海QSOコンテスト」に参加!(同好会のTwitterアカウントより)

最近では、「第59回東海QSOコンテスト」でマルチOP 岐阜県第1位、「第44回東海マラソンコンテスト」では社団電信電話オールバンド 第1位になりました。あ、玄関で見せていただいた楯がそれですね。

また毎年9月後半に行われている文化祭では公開運用と、無線に興味を持ってもらえるような展示と発表を行っているそうです。でも2020年は新型コロナウイルスの影響で中止になってしまい、「2021年2月にオンライン文化祭が開かれることになりました」ということで、そのPR動画の作成も進めているそうです。


2019年9月の文化祭(飛翔祭)の展示発表の様子です(男子部のFacebookページより)

このほかの活動としては、毎年名古屋市で開かれる「東海ハムの祭典」で、運営ボランティアとして表彰式の司会などを務めているそうです。

--そういえば、東海ハムの祭典で会いましたね! 司会がメチャ上手だったのを思い出した!!

「ありがとうございます(笑)」


「東海ハムの祭典」でも他校と一緒に司会を担当しました

--ところでクラブの自慢は何ですか?

「男子部の部活の中では、一番ICTの活用が優れていると思います」

--え、ICT???

「はい。部員管理や部活の出席管理、部室管理などに独自のシステムを作って活用しています」

--あ! さっき部室に入るとき…バーコードリーダーで“ピッ”とやっていたのは、アマチュア無線同好会で作ったシステムなの!?

「はい、そうです!!」

それは大変、もっとしっかり見せてもらわなくちゃ! と思ったら、部長の中村さんが「では、Masacoさんにこれを差し上げます」といって、「一日部長」と書かれたMasaco専用のIDカードをプレゼントしてくれました。嬉しい!!!


「一日部長」と書かれた、Masaco専用のIDカードをいただきました♪

Masacoチャレンジ!
出席管理システムを使って「特別企画券」を発行!?

ここで中村さんから、「じゃあMasacoさん、出席管理システムを使ってみてください」というお話が。これが今回の“Masacoチャレンジ”なのだそうです!

--ええっと、どうやったらいいんだろう…。

「まずタッチパネルで「出/退記」というボタンを押して下さい」

--はい!


出席管理システムにタッチパネルで入力中!

「画面が切り替わったら、バーコードリーダーでIDカードを読み込ませてください」

--コンビニで買い物しているみたいね。

「部員No.に“2020599”と出たら、出席を押してください」

--2020599、スペシャルナンバーをありがとうございます(笑)、はい、押しました!


バーコードリーダーでピッ! きょうの出席を登録しました♪

「“現在時刻”“発信”と押して、“記録が完了しました”」と出たら、本日の部活出席が登録されました。そうしたら…

--えっ、続きがあるんですか!?

「今日この部室に来ていただいた記念のカードを発行します。業務メニューから“特別企画券”を選んでください」

--はい、画面が変わって券種別になりました。なんか「普通」「グリーン」「B寝台」とか、「窓際」「通路側」「乗継割引」なんて項目もあるんですけど。これ…駅の窓口で見たことがあるかも!?

「気にしないで結構です(笑)。券種別のタブで“Masacoさん”を選んで“本日”→“高1”と進んで発信ボタンを押すと、カードの発券が始まります」

--ええっと、これでいいですか?

「OKです!」

しばらくすると、隣に置かれた小さな感熱プリンタ(レシートが出てくるサイズ)から、印字された紙が出てきました。「Masacoさんご来場記念 部室22」「本日はお越しいただきまことにありがとうございます」って書かれています! おー、凄い!!!


駅の窓口で見たような画面(笑)を操作して、来場記念カードを出力! 細かいところまで準備してくださって、本当にありがとうございます!!!

--これ、今日のために全部作ってくれたんですよね。ありがとうございます!!

「記念にお持ち帰りください。あ、電車には乗れません(笑)」

この日のために、私のためにIDカードを作って、いろいろプログラムを組んでくれて、本当に面白くて、嬉しかったです♪ 文化祭でやったら小さな子供たちも喜ぶわ~!

部員の皆さんにミニインタビュー

このあと、部活やオンライン文化祭の準備で賑わっている校庭を見学してから、第1理科室に移動して、皆さんにミニインタビューを行いました!

●部長 中村さん(高2) 3アマ (JS2DXF)
自由なところが良くてこの学校を選びました。同好会発足の前からアマチュア無線の免許を持っていました。機械好きの僕ともう一人で無線の同好会を作ろうと思って、参加者を集めました。顧問は“理科と言えば”ということで宮下先生にお願いしました。機械いじりが好きで、受信機を触るのが大好きです。将来は機械工学を学びたいです。

●河村さん(高3) 4アマ (JS2GTQ)
高1のとき、濱島君に誘われて入部しました。元々携帯電話や機械が大好きでした。誘われてからアマチュア無線の資格取得の勉強をしたら無線も好きになりました。でも電波を出すよりは“聞くほう”が好きで、最近は鉄道無線をよく聞いています。

この学校は自由な校風がいいですね。制服もないので私服で登校できますし。あと帰りに大須(※名古屋の秋葉原のような場所)に行って無線屋さんも覗けるので(笑)。

●元部長 濱島さん(高3) 2アマ (JS2AVK)
小学校2年生から電子工作をやっていました。第一志望の中学に落ちてしまい「南山がいいかなあ」と思って受験しました。6年間こうやって趣味に打ち込めたのですから、南山に入って正解でした。

中1で免許を取って、中2から本格的に無線をやるようになり、同好会も立ち上げました。今は業務無線機が大好きです。無線は一生の趣味にしていきたいですね。音声通信はもちろんですがCWも好きですし、ドローンやデータ通信などもやっています。


左: 元部長の濱島さん(高3)、中央: 河村さん(高3)、右: 部長の中村さん(高2)

●次期部長 酒井さん(中3) 2アマ (JS2FZH)
小学校から南山付属でした。電子工作が大好きで、小学生のときに産業技術記念館のワークショップでラジオを作ったこともあります。父親もハムで、自宅にはHF帯の八木も立っています。中1で養成課程講習会に行って、母や妹も一緒に4アマの資格を取りました。家族でスキーに行くときは便利です(笑)。その後は父と一緒に3アマの養成課程講習会を受け、さらにeラーニングで2アマになりました。父は1アマになってしまったので、自分も1アマを勉強中です。最終的には1総通まで取りたいです。

中1の文化祭で、有志の皆さんがアマチュア無線の展示をしていて、CWを打っているところがカッコ良かったです。今は430MHz帯が好きです。部長になったら部の維持と、コンテストで頑張ることを目標にしたいと思います。

●竹内さん(高2) 4アマ
まだ個人コールはありませんが、4アマです。中3まで柔道部にいて黒帯を取って県大会にも出たのですが限界を感じて辞め、高校からアマチュア無線同好会に入りました。機械は好きじゃないけれど、部の雰囲気がとても良くて“ザ・男子校”という感じで楽しんでいます。

この学校を選んだきっかけは、中学受験を考えているときに南山男子部の教頭先生とお会いする機会があって、そのときのお話がものすごく面白くて、この学校しかない!と感じたことです。父が歯科医なので将来はそれを継ぎたいと思っていますが、成績がアレなのでそろそろ焦らなくちゃ(笑)。


左: 竹内さん(高2)、右: 次期部長の酒井さん(中3)

●夏目さん(中1) 3アマ
学校を選んだ理由は、自由な校風で厳しくなさそうだったからです。同好会のことは説明会代わりのPR動画で知りました。3日間の体験入部をしたら、先輩たちが活動している様子が楽しそうで、自分も機械が大好きだったのでここに決めました。入部してからアマチュア無線の資格に挑戦して3アマになりました。将来は父と同じ建築家になって、会社を継ぎたいです。

●大西さん(中1) 4アマ
11月に4アマの養成課程講習会を受講して合格しました。この学校は私服通学ができて、自由な雰囲気が自分に合っていると思いました。電気のことが苦手なので、入ってみようかな? と思ったのが入部のきっかけです。とても楽しいです!


左: 大西さん(中1)、右: 夏目さん(中1)

そして皆さんに、同好会の2021年の目標を尋ねたら、「3月の東海QSOコンテストの優勝」「同好会から部への昇格」「新入部員の勧誘」といった答えが返ってきました。ARDFはやってみないの? と尋ねたら「やりたいし面白そうだけど、機材もないし、まだそこまでは…」という返事でした。

部長の中村さんからは「コンテストはOBにも手伝ってもらえますが、部員の勧誘は現役メンバーの仕事なので頑張ります!」という力強い言葉が。6月から新部長になる酒井さんと一緒に頑張ってくださいね♪

最後に宮下先生からは「同好会が発足してまだ数年で、みんな部活に熱意を持っているので、その気持ちを大切にして任せています。勉強ではヒーローになれなくても、部活でヒーローになれるかもしれない。先輩と後輩が一緒になって頑張って行ってほしいです」というお話がありました。


南山高等学校・中学校 男子部アマチュア無線同好会の皆さん、ありがとうございました

一人一人がすごく熱心に、ハイレベルな活動に取り組んでいることや、コンテストで上位入賞の成績を収めていること、東海ハムの祭典の運営ボランティアでの活躍など、どれをとっても“ヒーローになる道”を進んでいると感じました。

2月にはオンラインの文化祭があるそうなので(詳しくは男子部のFacebookページで告知される予定です)、私もぜひパソコンで訪問してみたいと思います。これからも活動を頑張ってくださいね♪ 私はあの聖堂で心の中で誓った言葉があるので、熱意をもって“ヒロインへの道”を1歩1歩極めていきたいと思います(笑)

(JH1CBX Masaco)

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次号は 3月15日(月) に公開予定

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