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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第38回 コメット株式会社の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

みなさんこんにちは、Masacoです! 日に日に桜満開♪♪ じんわり優しさで包んでくれる桜色と、一瞬で散ってしまう儚さに心を揺さぶられるんでしょうね・・・。今年はまだお花見をしていないのですが、4月6日(土)のお昼頃に東京都八王子市の「片倉つどいの森公園」で満開の桜を眺めながら歌わせていただきます! このあたりは東京都支部のアウトドアミーティングをされる場所で移動運用をされる方も多いようですよ! また4月29日(月・祝)に「五月山春のフェスティバル」(大阪府池田市)に出演予定です。皆さんよかったらフラリ~遊びにいらしてくださいね!

そうそう、3月19日に東京・銀座での「“晴れおんな”リリース記念スペシャルライブ In 東京・銀座」は、平日の夜なのに、とっても多くのお客様にお越しいただいて、大入り満員で胸がいっぱいでした! お越しいただいた皆さん、ありがとうございました♪ 今後のスケジュールは随時ホームページでお知らせしますね!!

さて今月は、アマチュア無線用のアンテナでお馴染みのコメット株式会社を訪問するため、埼玉県さいたま市にお邪魔しましたよ~!

第38回 コメット株式会社の皆さん

アマチュア無線に欠かせないのは無線機とアンテナ、ですよね! 無線ショップに行くとたくさんのアンテナが売られていますが、どうやって作っているのかしら!? 今月は私も使っているアンテナのメーカー、コメット株式会社にお邪魔しました。ここにはさいたま市で唯一のD-STARレピータも置かれているそうですよ♪

暖かい春の陽射しの中、JR埼京線の北戸田駅から10分ぐらいお散歩した住宅街の中に「COMET」という看板を発見!!! 3階建ての建物が見えてきました! ここがコメットの本社兼工場なんですね。


住宅街にある、コメットの本社兼工場に到着!

私は3階の社長室へ! 代表取締役社長の池上俊克さんがお忙しい中、待っていてくださいました。


製品や資料がズラリと並ぶ社長室へ。2代目の代表取締役社長である池上俊克さんにお話を伺いました

コメット株式会社は1981(昭和56)年3月に、現会長の池上昌司さんが創業した会社です。最初は144MHz帯のモービルホイップアンテナに加えて、144MHz帯のノッチフィルタや430MHz帯のバンドパスフィルタを発売したそうです。いろいろとお話を伺いましたよ~!

--アマチュア無線用のノッチフィルタって、珍しいものではないでしょうか?

「はい。当時のV・UHF帯のアマチュアバンドは、強力な電波を出しているポケットベルの基地局や、さまざまな業務用無線の混信や感度抑圧があり、外付けフィルタのニーズがありました。当社の製品は高性能でとても評判がよかったと聞いています」(池上社長)


1981年の創業直後、無線雑誌に掲載された広告のコピーを見る池上さん。まだこのときは入社前だったそうです

その後は、さまざまなバンドのモービルホイップや基地局用のGPアンテナ、ビームアンテナなどをラインアップに加えていったそうです。そこに訪れたのが空前のアマチュア無線ブーム! 1987年に公開された映画『私をスキーに連れてって』で、主人公の若者たちが連絡用ツールとしてアマチュア無線をスマートに使いこなす姿が話題となり、ハムの資格を取る人が急激に増加しました!!!

--アマチュア無線ブームでアンテナの売れ行きはいかがでしたか?

「空前のアマチュア無線ブームに、1989年に消費税(3%)が導入されることが決まってからの“駆け込み需要”が加わり、大変多くの注文をいただきました。社員が夜なべをしてアンテナを作り、接着剤を乾かして、朝になったら納品に行き、さらに注文をいただいてまた作る…というフル操業状態が続いたそうで、とても大変だったと聞いています」

実は、池上さんがコメットに入社したのはその頃。「ハムの資格は入社後に取りました。最初はアマチュア無線用アンテナの営業を担当し、その後はさまざまな企業に業務用無線のアンテナを提案して注文をいただく特機営業に移りました。前任者が急に退職し、引き継ぎもほとんどない状態での異動でした」

--特機営業って、なんだか難しそうですね…。

「特機営業はその企業のニーズに合ったアンテナを提案し、またお客様からいただいた要望を理解するための知識が必要になります。最初は得意先の技術の人から“こんなアンテナ作れる?”と尋ねられても、会話ができなくて苦労しました…。そこで会社で夕方まで仕事をして、夕食後の20時頃から深夜2時頃まで、特機に関するファイルを1つずつ読み直しました。全部読んでファイリングし直すのに数か月かかりましたが、これでようやく得意先の状況を理解し、話ができるようになりました」

「幸いだったのは、私は“人との出会い”に恵まれていることです。困っているときに、誰かが手を差し伸べてくださるのはありがたいですね。おかげさまで、現在も特機部門は順調に伸びており、さまざまな企業や官公庁にアンテナを納入しています」

--何か珍しいアンテナを納入していらっしゃるようでしたら教えてください

「例えば、大きなビルの中でも電波時計による時刻校正ができるように、屋外で受信した長波の信号をビル内で再送信するシステムのアンテナを生産しています。また、高層ビルの窓を清掃するゴンドラ等の制御用アンテナは、意外と皆さんが知っている高いビルでも使われていますよ」

--へえ~! 全然知りませんでした。意外なところでコメットのアンテナが活躍しているんですね。

ちなみに池上さんに「これまでのアンテナの中で最大のヒットは?」とお伺いしたら、「アメリカで販売されている144/430MHz帯のモービルホイップアンテナだと思います。日本よりも広いアマチュアバンド(144~148MHz、420~450MHz)をカバーする設計になっているのが特徴で、発売開始からかなり経過したロングセラーモデルですが、今も根強い人気があります」と教えてくださいました。

そして最近のイチオシ! は、アンテナアナライザの「CAA-500 MarkⅡ」だそうです。アンテナのSWRやインピーダンスをはじめ、アンテナ調整に役立つさまざまな測定(1.8~500MHz)ができる、とても便利な測定器です。


コメットのアンテナと言えば、フィン型のASFシリーズも有名です! 右はアンテナアナライザの「CAA-500 MarkⅡ」と、140~525MHzに対応したSWRメーターの「CMX-400」です

「アマチュア無線用のアンテナアナライザは、計測器メーカーのクラニシさんが“BRシリーズ”として発売していたものが人気でしたが、同社の廃業で入手困難になりました。“Made in Japanの製品をなくしてはいけない”と思い、クラニシさんの技術協力で2008年に「AA-170」という製品を発表し、多くの皆様からご支持をいただけました。それ以後は自社で研究開発を続け、現在のCAA-500 MarkⅡまで進化してきました」と池上さんも嬉しそう!

--MarkⅡということは、そのうち“MarkⅢ”が登場するのでしょうか。確か去年のハムフェアで、そんな参考出品があったような…!?

「Masacoさん、鋭いですね! 今年の“ハムフェア2019”をご期待ください」

--わ~! ハムフェア2019、注目ですね!! みなさーん!!ぜひチェックしましょう!


「ハムフェア2018」のコメットブースに登場した参考出品「CAA-500 MarkⅢ」。USB端子付きでパソコンに接続可能、手動プロットモードと自動スイープモードも搭載。正式発売が楽しみな1台です

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