Monthly FB NEWS 月刊FBニュース 月刊FBニュースはアマチュア無線の電子WEBマガジン。ベテランから入門まで、楽しく役立つ情報が満載です。

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第27回 アンリツ厚木アマチュア無線クラブの皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

こんにちは、Masacoです! ゴールデンウィークまっただ中!! 長いお休みを取って旅行に出かけたり、無線を楽しんでいらっしゃる方も多いでしょうね。最近、私の口から「電離層が・・」なんて言葉が出るくらい、HFの移動運用の魅力にハマっております(笑)。

無線をやっていると「Masacoさんは理系なんですね~」と言われることがあるのですが、実は“超!文系”なので、いろんな飛び交う用語にフリーズしちゃうことも多々あります。毎回、この取材を通して学び中です~!

さて、今回の『Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~』は、社員の皆さんがほぼ理系!で、無線好きの皆さんなら、きっと知っていらっしゃる測定機器や検査機器のメーカー、アンリツ株式会社にあるアマチュア無線クラブを訪ねて、神奈川県厚木市に行きましたよ~♪

第27回 アンリツ厚木アマチュア無線クラブの皆さん

実は私、ずっと前から「アンリツ」のことは知っていました! 「Masacoにしては珍しいなぁ~」と、聞こえてきそうですが(笑)、実は…私の親戚がアンリツ本社に勤めているんです♪ だから、編集部から“次の訪問先はアンリツのアマチュア無線クラブに決まったよ!”と聞いたときは嬉しくて♪ 取材日をとっても楽しみにしていたのですが、タイミングの悪いことに親戚は海外出張中で、今回は会えず・・・。

そういうわけで訪れたのは、神奈川県厚木市にあるアンリツのグローバル本社! 小田急線の本厚木駅から車で10分、広~い敷地に大きな建物がいくつも建っていて、なんと約1,600人もの方がここで働いていらっしゃるそうです。


アンリツ本社の正門前。奥に見える建物の屋上にアマチュア無線らしきアンテナが見えました!!


「アンリツグローバル本社」と書かれた、おしゃれな看板の前で♪

「ようこそ、Masacoさん!」とロビーで迎えてくださったのは、アンリツ厚木アマチュア無線クラブの班長、金澤さん(JP1TVC)と、広報チームの瀬戸上さん。まずは建物の1階にあるアンリツの歴史が詰まったギャラリー(Anritsu GALLERY)に案内していただきました!


今回の取材でお世話になった金澤さん(左)と瀬戸上さん(右)です

お宝がいっぱいのギャラリーを見学


アンリツの歴史がわかるギャラリー(Anritsu GALLERY)を見学させていただきました

アンリツは1895(明治28年)年に創業した有線通信のパイオニア「石杉社(せきさんしゃ)」と、1900(明治33)年に設立した無線通信のパイオニア「安中電機製作所」が源流だそうです。1931(昭和6)年には、安中電機と、石杉社の後身である「共立電機電線」(1908(明治41)年に設立)が合併し、安中の“安”と、共立の“立”を取って「安立電気株式会社」という名称で設立されました。その後1985(昭和60)年にアンリツ株式会社に社名を変更しています。

「1905(明治38)年の日本海海戦では、軍艦信濃丸が安中電機の無線電信機を使って“敵艦見ゆ”の信号を発信したことでも知られています」(瀬戸上さん)

--あ、その無線機! 神奈川県横須賀市にお邪魔したときに「記念艦三笠」の中で見ましたよ!!

「ありがとうございます。このギャラリーにはその無線電信機はありませんが、1912(大正元)年に世界で初めて無線電話の実用化を果たした“TYK式無線電話機”のレプリカや、1920年代の電話機、1924(大正13)年のラジオ受信機などを展示していますので、ぜひ見て行ってください」


世界で初めて無線電話の実用化を果たした、TYK式無線電話機のレプリカです!


大正時代(1920年代)に製造された卓上電話機(左)と壁掛電話機(右)です


国産第一号となったラジオ受信機! 1924(大正13)年の製品です

どれもすごいお宝! 日本の無線通信と電気通信の貴重な資料です。年表を見ていたら、日本でラジオ放送が始まった1925(大正14)年前後には、国産第一号のラジオ受信機を発売したほか、国産初のラジオ用500W送信機を東京中央放送局(現在のNHK)にも納入しています。また1933(昭和8)年には日本初のテレビジョン放送機を、テレビ研究の最先端だった浜松高等工業学校に納品されたり、1939(昭和14)年には現在のテープレコーダの母体になった「交流バイアス式磁気録音機」を開発!! もう、どれだけ凄いんでしょう!?


現在のテープレコーダの母体になった「交流バイアス式磁気録音機」。音声記録には磁気テープではなく、細い金属線を使用していました


なんとモールス通信用の電鍵は石杉社の創業当時から製造されていました。写真は1940(昭和15)年製のもの

戦後、ラジオ受信機や計器、蓄音機といった部門はそれぞれ独立した会社になり、安立電気は公衆電話機の量産を行ったほか、電子マイクロメータや自動重量選別器、光ファイバ通信の関連機器などを製造しました。そうそう、一時期には船舶用の無線通信機器も作っていましたよね!

そして1990年代に入るとデジタル移動通信用の測定機器、2000年代には携帯電話の製造に欠かせない測定機器や試験用のシステムなども開発しています。


安立電気が製造した公衆電話機の数々。懐かしいものからよく見るものまで! 海外向けのものも展示されていましたよ

そして現在は測定機器のほか、X線技術などを応用した「食品・医薬品用検査機器」、大きな電波暗室と試験機器を使用した「EMC検査サービス、アンテナ校正」なども。世界中に広がる製品のサポート体制も高く評価されているそうです。


携帯電話や無線機器用の測定機器がたくさん登場!


地デジの電波も測定できるハンドヘルド測定器もあります

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~ バックナンバー

2018年5月号トップへ戻る

次号「月刊FBニュース2018年10月号」は 10月1日(月)と15日(月)に公開予定

サイトのご利用について

©2018 月刊FBニュース編集部 All Rights Reserved. 発行元: 月刊FBニュース編集部