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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その26 イギリスでのSOTA運用 4

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

前回、マン島最高峰スネイフェル山への登頂をレポートしました。


マン島DX Pedition最終日の3日目は、マン島第二の標高の山、Mt Slieau Freoaghaneスリューファーラン山 (SOTA#GD/GD-002)に登ることにしました。発音しにくい名前の山ですね。山の上からの交信の時も、現地の人からも「これは読めないね」と言われてしまいました。

宿泊しているコテージからタクシーで、Kirk Michaelの村まで行きました。Kirk Michaelは前日に行ったLaxeyとは反対の西側の海岸の村です。Laxeyとは違ってとても小さな村です。A3号線の登り口でタクシーを降り、今日も標高ゼロメートルからの出発です。

ここが登山道の入り口になります。


ここからの道は舗装路が少し続きます。しかし連続して直進で登る感じなので、だんだんときつくなってきます。振り返ってみると、向こうにサンマイケル教会が見えます。Kirkというのはスコットランドの言葉でChurch、教会です。


Kirk Michaelという村の名前は、まさにこの教会の名前です。さらに少し登るとスリューファーラン山が見えてきました。右側の山です。


登山のルートは左に大きく回り込んでから、真ん中少し左に見える小ピークを越えて、尾根伝いに歩いて、右手のスリューファーラン山の裏側に回り込んでから山頂を目指すルートです。長い道のりです。

登る道沿いに牧場がありました。


皆さんの注目を浴びてしまいました。珍しいものを見るようです。こんなところに来る日本人はいないのでしょうね…

このあたりから道がだんだんと荒れてきます。小ピークに到着。Kirk Michaelの村がだいぶ遠くになりました。周りには木など一本もありません。


これは小ピークとスリューファーラン山の間にある谷です。


この小ピークまで来るとスリューファーラン山もすぐそこに見えますが、これから、この本山の裏側にまわりますので少し下りです。


ようやく裏側にたどり着き、振り返ってみると小ピークから歩いてきた道が遠くまで見えました。


裏側から山頂への登山道の入り口は非常にわかりにくく標識もありません。GPSで確認しながら行くと少しだけ色が変わった登山道と思わしき道を発見。


このようなかすかに見える踏み跡をたどって、ようやくスリューファーラン山の山頂、標高488mに到着しました。登り始めてから誰一人とも出会いませんでした。


山頂からはここまで登ってきた道が見えます。正面に見えるのが小ピークです。


ここも前日のスネイフェル山と同様、強風です。そんな中でアンテナを設営。


今日も14MHzのSSBからスタート。まず宿泊先で待機していたMD0HWX Hiroさん、MD0IUX ShinさんとQSO。その後はCWでCQ。昨日よりもコンディションは悪い感じ、特にハイバンドはNGでした。144MHzのFM(イギリスはナローFM)にもQRVしました。

スリューファーラン山でのQSO結果
· 10MHz CW : 3局
· 14MHz CW : 10局
· 14MHz SSB : 3局
· 144MHz FM : 8局
合計 24QSOです。全部EU局とのQSOとなりました。

下山ですが、Kirk Michaelに下山しても、交通機関がないため、来たルートとは違い、宿泊先のある北方向に下山しました。昨日登ったスネイフェル山が見えました。昨日同様山頂は霧の中でしたが一瞬だけ鉄塔2基が見えました。


延々と続く道をひたすら歩いて下山。向こうの水平線に近いところに宿泊コテージがあります。


Sulbyまで下山し、そのまま12kmを歩いて帰宅しました。宿泊コテージの近くからみたスリューファーラン山です。少し左に見える山です。ずいぶん遠くから歩いて帰ってきたものです。


これはルートマップと高度です。



本日の全行程28kmとなりました。


帰宅後、近くのパブで今回の成功を祝し、3名で乾杯となりました。マン島の山行はこれで終わり、次回はマン島からリバプールに戻りウェールズのMt Snowdon登山の様子をレポートしてみたいと思います。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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