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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その35 HOTACA(穂高)について

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

前回はSOTA日本支部で登録している山岳リストの今年のアップデート状況について説明をしました。無事、SOTA本部のデータベースも含め、最新版のデータに更新完了しました。今回はSOTAのデータベースにアップロードするCSVフォーマットのログデータを、ハムログが出力したCSV形式のログデータから変換をするHOTACAについて最新版の機能を合わせて説明しておこうと思います。


SOTAを運用したあとで一番面倒なのは、SOTAデータベースへのログデータのアップロードではないかと思います。交信した局数が少なければ、一件ずつ入力しても、さほど苦になりませんが、数十局となると大変です。それでも日本のアマチュア無線家のほぼデファクトとなっているハムログだけは入力している人が多いと思います。HOTACA(穂高)は、このハムログのデータをSOTAのフォーマットに変換する機能を持つソフトです。詳細は以前も紹介したことがありますし、SOTAのホームページにて説明していますのでここでは割愛しますが、ここでは新機能によってどれだけ簡単になったかだけを説明してみたいと思います。

私はハムログの入力画面で下記のように相手局の山岳IDをRemarks1、自分の山岳IDをRemarks2に入れているのですが、このような場合(逆でもOKです)、どれくらい簡単にSOTAデータベースへのアップロードを行うことができるかを示すと


① ハムログでCSVデータを作成
② CSVデータをHOTACA(穂高)にドラッグアンドドロップ
③ 変換ボタンを押す
これくらいで完了してしまいます。


これはHOTACA(穂高)に以前自分が入力した項目を記憶させておく機能を付けたことと、RemarksからSOTAのID番号らしきものを拾い出す機能を入れたことで実現できています。

自分のコールサインで移動地を示す/1とか、/0などが変わらない限りコールサインは通常変わりませんし、ハムログのRemarksのどちらに自分の移動地、どちらに相手の移動地を入れておくかも都度変わることは無く、人によって決まっていると思います。このためこれら情報が記憶されているとCSVを読み込ませて変換するだけでOKということになるのです。ちなみに自分が最後に入れた自分のコールサインがHOTACA(穂高)起動時のWelcome画面に表示されます。

また最近、SOTAデータベース側も改善されており、日本語対応したことは以前ここでも触れましたが、アクティベータとして山で運用したログの中に相手局の山岳IDが含まれていると自動的にS2S(Summit to Summit)交信として登録してくれます。

その他、HOTACA(穂高)のアップデート内容としてSOTAデータベース側に上げるデータの備考欄にいろんな指定した文字(S2Sであることの文字やRSTレポートなど)を入れることができる機能も追加しています。こちらは必須項目ではありませんので使い方に慣れるに従って覚えるくらいの感覚で良いかと思います。他にはUTC表示について23:59U形式だけではなく23:59Z形式にも対応した点などマイナーな点があります。

これから涼しくなり、山に行くには絶好の季節ですが、今年は新型コロナウィルスの問題もありますので、くれぐれも万全のコロナ対策を行ったうえで山岳移動運用を楽しみましょう。

SOTA日本支部では常時メーリングリストの申し込みを受け付けております。私宛、jh0cjh599 (アットマーク) gmail.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。

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