2014年10月号

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JK2VOC 福田佳広さん

コンテストを中心に、開局以来アクティブな運用を続けている福田佳広さん。小5のとき、たまたま近所のスーパーの福引で当たったおもちゃのトランシーバーで遊んだことをきっかけに、無線通信に興味を持ったという。アマチュア無線ならもっと飛ぶことを知り、小6の時には国家試験受験のための教科書を購入して資格取得を目指したが、小学生には内容が難しすぎて断念した。

中学生になり、中1の夏休みに、たまたま地元で開催された4アマ講習会を同級生3人で受講した。修了試験には難なく合格、10月に第4級アマチュア無線技士の資格を取得し、すぐに機器をそろえて開局申請を行い、1987年1月にJK2VOCを開局した。

開局当初は430MHz FMでのラグチューをメインに運用する傍ら、HFにも興味を持ってダイポールアンテナを設置し、開局1ヵ月後にはHFデビューを果たす。さらに1990年からは電信の運用をはじめ、コンテストに積極的に参加するようになる。特に1992年は1年間で国内外の150ものコンテストに参加している。


福田さんが現用中のアンテナ

アマチュア無線の一番の思い出は、2006年にブラジルで開催されたWRTC(World Radiosport Team Championship)に日本代表として選抜され、JA2BNN野瀬氏とチームを組んで、世界の強豪と戦ったことだと話す。また、その時出合った各国からの代表選手を含め、国内外に多くの友人ができたことだが、アマチュア無線をやってきて一番よかったことですと話す。


これまでに海外から運用したQSLカードの一部

福田さんは、これまでアフリカを除く世界の5大陸から運用を行った経験がある。その多くはメジャーコンテストへの参加も兼ねた運用で、国内からはもちろん、海外からも数多くのコンテストに入賞している。特に思い出に残る成果として、下記の3つを挙げる。
・1994年のCQ World Wide DXコンテスト電信部門にJK2VOCで参加し、21歳以下の部門でワールドトップ
・2010年のAll Asian DXコンテスト電話部門に9M6/JK2VOCで東マレーシアから参加し、アジア以外のワールドトップ
・2013年のJapan International DXコンテスト電話部門にKH2/JK2VOCでグアムから参加し、レコードを更新してワールドトップ


2010年All Asian DXコンテストの優勝盾 (9M6/JK2VOC)

その他、福田さんはDXCCにも力を入れており、オールバンドでの未交信エンティティは残り6個。また5バンドDXCCはすでに交信を完了させており、3.5MHzのQSLカードをあと10枚回収すれば、アワードを申請できる状況だという。

なお、最近力を入れていることは2つあり、1つはコンテストへのマルチオペ部門での参加である。マルチオペ部門ではシングルオペでの参加時とは異なる運用方法が要求されるため、それが個人のスキルアップにつながり、最終的にはシングルオペ部門への参加時にも有効になる。もう1つはマイクロ波への挑戦である。一般的にはあまり飛ばないと言われるマイクロ波をどこまで飛ばすかに興味を持っている。そのため、すでに2.4GHz~24GHzまでのトランスバーターを入手した。


入手したトランスバーター群

福田氏は、すでに20万を超える局とQSOしており、多数のQSLカードを所持しているが、それの整理が追いついておらず、「いつか時間を確保してQSLカードを整理し、よみうり1万局アワードを申請したいです」と話す。

このコーナーでは、アマチュア無線の様々な楽しみ方に挑戦するハム(アマチュア無線家)を紹介します。
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