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今月のハム

BX3AH 林榮宏さん

1970年、台湾南部の高雄市で生まれた林さん。現在、台湾北部の桃園市から主に14MHzのSSBで、ほぼ毎日、アクティブに運用している。そんな林さんは、子供の頃から電子工作や模型作りが大好きだった。「自分で組み立てては解体し、また組み立てて、そのメカニズムを知るのが楽しかった」と話す。特に日本のTAMIYAのラジコンカーに熱中していたという。そんな時、担任の先生からアマチュア無線の存在を聞き、独学で勉強するようになった。林さんが小学校5年生の頃だった。

台湾では1985年頃から日本製の無線機が輸入されるようになり、同時に自分の声が地球の裏側まで届くアマチュア無線への関心が高まっていった。林さんは15歳の頃から無線機に触れるようになり、1988年、18歳になった時、アマチュア無線の資格を取得した。林さんに台湾のアマチュア無線資格について聞いたところ「台湾のアマチュア無線資格は日本と同様に4~1級まであり、最上級は1級です。現在は、4級は廃止されています。試験はNCC(National Communication Commission)の事務所で、毎週月曜日と金曜日に実施されていますが、日本のような講習会はありません」ということだった。

林さんは2006年に第1級アマチュア無線免許を取得し、念願のアマチュア無線局BX3AHを開局した。現在、アマチュア無線機の販売会社を経営する林さんのシャックには、IC-7851、IC-7800、IC-7700といった高級機、最新のIC-7610やIC-7300、さらにはID-4100、ID-5100など数十台のリグが並んでいる。お気に入りはIC-7800とIC-7851とのことだ。

「新製品が出れば購入し、自分で実際に使ってチェックしています。そして、お客様や子会社にその魅力を伝えています」と話す林さん。その無線機の数にも驚かされるのだが、そのほとんどがアイコム製だ。その理由を聞いてみると「台湾ではアイコムが世界一の品質と認識されています。また、アイコムは伝統を大切にしながら、デザインから、性能、機能、インターフェイスまで最前線をいっています。何より、使いやすいです。台湾では、アイコム製品は高額というイメージがあるのですが、性能を考えると決して高くはないと思います。あと、故障が少ないというのも魅力の1つですね」とのことだった。

アンテナはクリエート・デザインのCL20とHFトライバンダー。好きなバンドは、海外局と交信しやすい14MHz帯、好きなモードはSSB。SSBは声や話し方から感情を読み取れる人間的なところが気に入っているそうだ。コンテストにも積極的に参加しているが、入賞するほどではないとのことだった。一番印象に残っているQSOについて聞いてみると「人生初めてのQSOで、14MHzのSSBでオーストラリアの局と交信したことです」という答えが返って来た。


アンテナはクリエート・デザインのCL20とHFトライバンダー

台湾にはアマチュア無線に関する情報が多くないため、日本のCQ ham radioを取り寄せているそうだ。好きな記事は新製品の紹介やレビュー。「日本語はわからないが、漢字はわかるので、50~60%内容は理解できます」とのことだった。続いて台湾のアマチュア無線事情について聞いてみた。「台湾のアマチュア無線人口は増えています。経済的に余裕のある人が増えたからだと思います。楽しみ方は、DXや移動運用など様々で、だいたい日本と同じだと思います。若い人は手ごろなモービル機を使う人が多いようです。台湾でのアマチュア無線メーカー別のシェアは、アイコムが50%、ケンウッドが40%、ヤエスは10%程度といったところです。特にハイクラスはアイコムが圧倒的な人気です」とのことだった。

アマチュア無線機器の販売だけでなく、現在は、ボランティアでアマチュア無線の魅力を伝えたり、資格の取得をサポートしたり、普及活動にも力を入れているという林さん。最後にアマチュア無線への想いを聞いてみた。「アマチュア無線がもっと広がって欲しいと思います。そのためにも、ハイクラスだけではなく、気軽に買える製品がもっと出てきて欲しいと思います。安価な製品が増えると、アマチュア無線は、もっともっと広がると思います」と熱く語ってくれた。

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