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今月のハム

JR0MAZ 栁文枝さん

現在、JLRS(Japan Ladies Radio Society) の会長を務める新潟県長岡市の栁文枝さん。アマチュア無線を知り、免許を取得したのは結婚してからだった。当事は携帯電話がなかったこともあり、144MHz帯でご主人(JH0DSX局)と連絡を取り合う程度の運用だったが、専業主婦となった頃から時間にも余裕ができ、徐々に7MHz帯もワッチするようになった。そして、次第に自分でも電波を出すようになり、いつしかアマチュア無線に夢中になっていった。特にコンテストには積極的に参加した。しかし、地方はV/UHF帯のアクティビティが低いので、マルチが稼げず、なかなか優勝することは難しかったそうだ。

コンテスト中心に運用していた栁さんだが、一昨年、記念局をメンバーと共に1年間運用してからは、コンテスト以外でも自宅にいるときは積極的に電波を出している。メインは7MHz帯で夜間は3.5MHz帯に出ることもある。CWは自分でCQを出すほどの自信はないので、コールするのみ。「打つのは大丈夫ですが、聞き取るのが苦手なんです。それが私の課題ですね」と笑いながら話してくれた。また、「毎週水曜日21時から行われている2mSSBのロールコールに参加し、1エリアの局ともQSOしていますよ」とのことだ。

アマチュア無線を楽しんでいる一方、YL局ならではの悩みもある。YL局だとわかると、ビートや音楽で妨害されることがあるそうだ。アマチュア無線を初めた頃は、妨害されると気持ちが折れて、止めたくなったりもした。しかし「今は、負けません!」と力強く話してくれた。

アマチュア無線をやってよかったことを聞いてみた。「交信した人とアイボールした時、すぐに話が合い、友だちになれること。地域クラブの方とお会いする機会も多く、様々な職業の方とお話できます。全国に友だちができて、自分の世界が広がったと思います。アマチュア無線に出会っていなければ、こうはならなかったと思います」と話す。思い出に残っているQSOは「何年前か忘れましたが、南極と交信できたこと。子供の日のイベントで子供とYLが優先的に交信できる機会があり、その時、南極の昭和基地と交信できたのが貴重な想い出として残っています」とのことだ。また、2年前、JARDの25周年イベントで小笠原から運用したことも印象に残っているそうだ。


(写真右のタワー)下から14/21/28MHz帯の4エレトライバンダー、上が18/24MHz帯の4エレ八木。
(写真中央のタワー)下から7MHz帯の2エレ/50MHz帯の7エレ/一番上が144MHz帯の10エレ八木2列スタック。
(写真左のタワー)430MHz帯、1200MHz帯等、UHF帯用のアンテナが並んでいる。さらに7/3.5MHz帯用の逆Vダイポールが張られている

個人でアマチュア無線を楽しむ一方でJLRSの会長としての活動も活発だ。若いハムを育成するため、昨年JLRSでは若葉プロジェクトを立ち上げ、初心者の開局をサポートしている。「家族にハムがいればなんとかなることでも、YLさん一人の場合は免許を取得してから開局までのハードルが非常に高いんです。そんなYLさんの相談に乗ることで、免許を持つだけではなく、実際に電波を出してくれるYLさんを増やしていきたいと思います」と話す。昨年もJLRSのブログを見たYLさん2人から連絡があり、アンテナ等の相談に乗ることで、開局まで導くことができた。その後、その2人は、JLRSに入会されたそうだ。JLRSは、最初から入会を勧めるのではなく、入会したいと思っていただいた方に入会していただくスタンスだという。また、第2日曜日「YLCQデーという女性なら誰でも参加できる時間を設けたり、「ハンディ機運用ピクニック」を開催したりするなど、女性のアクティビティを上げる活動も続けている。

ただ、全てが順調というわけではない。現在、20代から80代まで幅広い会員が入会しているJLRSだが、一時は400名いた会員は、現在約190名(国内約150名)まで減っているという。会員数の減少に伴い、会費による収入も減り、クラブの運用が厳しくなった時期もあったそうだ。しかし、会報を手作りすることで支出を抑えるなど工夫、メンバーの協力や強力なバックアップもあって現在も継続できている。

最後に、今年の目標を聞いてみた。「個人的には1アマの免許を取得することです。最近、問題が難しくなり合格率が下がったようなので、次は少し簡単になるんじゃないか、と期待しています」と笑う。さらに「今年は移動運用にも力を入れたいと思っています。佐渡で移動運用する計画も進行中です。近々、ID-51を購入してD-STARにも挑戦してみたいと思います。また、JLRSとしてはYL局のアクティビティを上げる企画を考えていきたいですね」と話す栁さん。これからもYL局の増加、アクティビティの向上を通して、アマチュア無線の世界を華やかに盛り上げてくれそうだ。

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