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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その91 簡単SOTA運用地20

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

2025年5月15日掲載

5月になりました。一年で一番気持ちの良い季節の到来です。連休中、皆さんは何処の山に出かけられましたでしょうか? 関東でも夏のような天気の日もありました。しかし、この季節、高山ではまだまだ雪も氷も残っています。年間で遭難事故の多いのは春と秋。麓で夏のような気温でも山の上は冬のようになる時もあり、その気温差が大きいためなのです。くれぐれも標高の高い山に登る方は山の気候を侮ることの無いよう気をつけてください。さて今回も比較的簡単に登ることのできるSOTA山を紹介してみたいと思います。

三重県伊勢市朝熊ヶ岳(JCC#2103, SOTA#JA/ME-077)

今回紹介するのは三重県伊勢市にある朝熊ヶ岳(あさまがたけ)です。東海・関西にお住まいの方はJARLのビーコン局があることでご存知の方も多いのではないでしょうか。

地図出典 Google Map 地図データ2025

この山は伊勢神宮の東方にあり、歴史的にもとても重要な場所になります。「お伊勢参らば朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば片参り」と言われているお伊勢参りの拠点となる金剛證寺があります。お伊勢参りには順序があり、まずは二見ヶ浦で身を清め、伊勢神宮の外宮、内宮を参拝し、その後で朝熊ヶ岳の金剛證寺をお参りするというもので、この順路の最後の参詣場所となっています。


金剛證寺の奥之院は大きな塔婆があることでも有名です。


実際に朝熊ヶ岳の山頂は、金剛證寺のある場所よりもさらに上にある、八大龍王社という場所になります。


とても重要な文化財の敷地内で、多くの参拝者や観光客が訪れる場所ですので、無線の運用は少し離れたSOTAアクティベーションゾーン内(最高標高地点から25mの標高差の範囲内)から運用することをお勧めします。

話が少し前後しますが、私は参詣の順路に従って伊勢神宮の内宮を参拝した後、おかげ横丁から宇治岳道を登りましたが、歩くと相当時間がかかります。翌日も近鉄鳥羽線の朝熊駅から朝熊岳道を登りましたが、どのルートもだいぶ時間がかかります。しかし土日はバスが金剛證寺まで行っていること、そして伊勢志摩スカイラインを使って車で金剛證寺まで行くことができます。

金剛證寺からは少し歩いて八大龍王社のある朝熊ヶ岳山頂に行くこととなりますが、金剛證寺からは30分もあれば到着することができます。

また金剛證寺の近くには山頂ではないのですが、朝熊山頂展望台という場所があり天空のポストがあることでも有名です。最近の言葉で「映える」場所で是非この展望台にも足を伸ばしてみることをお勧めします。


お伊勢参りという歴史も体感しながら初夏の一日を楽しんでみませんか?

ここで一つ紹介しておきたいと思いますが、SOTA日本支部は発足してから今年で10年となりました。これもSOTAを楽しみ、そして参加することで盛り上げていただいた皆様のおかげです。つきましてはSOTA日本支部設立10周年記念アワードプログラムを開催いたします。開催期間は6月1日~12月31日です。詳しくはこちらのSOTA日本支部のホームページをご覧ください。
https://www.kawauchi.homeip.mydns.jp/sotajp/

SOTA日本支部ではSlackを使ったコミュニティプラットフォームがあります。すでに100人以上のSOTA愛好家の方々が参加されています。このコミュニティに新たに参加をご希望の方は私宛のメール、ja1ctvアットマークjarl.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。登録案内を送らせていただきます。

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