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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その50 IC-705を使ってみて7

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

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皆さま、こんにちは。12月に入り寒い日が続きますね。しかしSOTAのアクティベーションは8ポイント以上の山に登るとボーナス3ポイントがもらえる、ボーナスシーズンに突入しました。安全には十分注意しSOTAを楽しみましょう。

IC-705を使ってみた感想を交えたレビュー、今回で7回目となりました。まずお詫びをしないといけません。前回のレビュー投稿でCWの送信モニター音量の調節機能がないと書いてしまいましたが存在していました。「MENU」から「KEYER」、「EDIT/SET」、「CW-KEY SET」、そして「サイドトーンレベル」でAFゲイン連動のレベル調節ができ、「サイドトーンレベルリミット」をオンにすることにより、ある音量以上にはAFゲイン連動でモニターレベルを上げない設定が可能です。大変申し訳ございませんでした。

さて今回はIC-705のカスタマイズについて書いてみたいと思います。IC-705はSDRですし、制御もソフトウェアで行っているため、とても自由度の高い設定が可能です。今回はまず画面から行ってみましょう。

IC-705のカタログや広告では、下のような画面設定になっているケースが多いです。


(画像出典: アイコム株式会社ホームページより引用させていただいています)

別画像を拡大すると


(画像出典: アイコム株式会社ホームページより引用させていただいています)

こんな感じで周波数表示が大きく上部に表示され、下にはウォーターフォール画面が出ています。とても見やすくて良いと思います。

これに対して私がいつも山で運用している時の画面はこんな感じです。


周波数と出力電力を上部に、そして中段にウォーターフォールを表示させ、下にはALC、COMP、SWR、IDドレイン電流の各レベルの表示とVDドレイン電圧、そして終段の温度を表示しています。

これはSWRと送信電力を常にモニターしたいことに加え、直射日光の下で運用するSOTAのような山岳移動運用では特にリグの温度が気になるためです。もちろん隣接周波数で誰かが出ていないかも気になりますのでこれは中段のウォーターフォールで見ることができます。この画面ですべての情報がモニターできるためです。私自身これは山岳移動運用をする際の最強の表示設定ではないかと思っています。

このような表示にするには、一般的な広告に出ている形の画面(M.SCOPE長押しでこの一般的な画面になります)から「MENU」、「METER」を選べばこのような画面にすることができます。(あるいは画面のメータ表示部を長押し)

実は他にもちょっと工夫をしている点がありますが、それは次回に説明したいと思います。

ここでちょっと場所を借りて告知しておきます。SOTA日本支部では毎年1回山岳リストの見直しをしています。新たに見つかったSOTAの登録条件を満たす山を新規登録したり、SOTAの登録条件を満たさないことが判明した山を削除したり、登録してある山岳の名前が判らなかったものが判明したりしたときにリストをアップデートしています。

2021年のSOTA山岳リストのアップデートが終了し、本年11月1日付けでイギリスのSOTA本部に承認を得ましたので、ここで報告しておきます

新たに登録された山はその登録された日がSOTA日本支部のAssociation Reference Manualに記載されています。この日以前のアクティベーションは無効ですのでご注意ください。

SOTA日本支部では常時メーリングリストの申し込みを受け付けております。私宛のメール、jh0cjh599アットマークgmail.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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