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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その37 IC-705移動運用時のひと工夫について

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

11月1日のバーチャル・ハムフェスに参加し、ご視聴いただきました皆さま、ありがとうございました。おかげさまでSOTA日本支部もメインステージに登壇し、7地点をZoom生中継で結ぶ企画は成功裏に終了することができました。この時の様子はSOTA日本支部のホームページ内の特設ページから、いつでもご覧いただくことができます。

さて、今回からは私が山岳移動用として使っている装備を少しずつ説明してみたいと思います。山岳移動は何でも揃うシャックでの運用とは違って少し不便なところもありますが、ちょっとした工夫で、運用のしやすさや、持ち運びの安全性が確保できたり、軽量化ができますのでご参考になれば幸いです。そんな中で、まずはこの春に発売になりましたIC-705について私のやっている工夫を紹介したいと思います。


山岳移動では車等での移動運用とは違い、狭いリュックサックの中にリグを押し込み、長時間歩行による振動、時には外部からの圧力や衝撃を受けながら移動地まで持ち運ばれますので、まずはこの振動や衝撃にできるだけ備えておく必要があります。

これがリュックサックの中から取り出した状態の私のIC-705です。


弁当箱のようですね。使用しているケースはカメラ用品のソフトケース。いろいろSNSなどでも話題になっていますので、ご存知の方もおられると思いますが、HAKUBA社の「インナーソフトボックス200」というものです。大きさ的にはこのケースはIC-705のために作られたのではないかと思うほどぴったりサイズです。上部の黒いベルトは別ものです。これは後程説明します。

このケースにはマジックテープで自由に取り付け場所を変えられる「中仕切り」が付属していますが、これを蓋の裏につけることで液晶の保護ともなり、その大きさもぴったりなのです。


このケースからIC-705を取り出すとこんな感じです。底側から見た写真です。


正面から見るとこんな感じです。


何かいろいろと変なものがくっついていますね。本体の保護はHAKUBAのケースに入れるだけなのですが、いろいろとくっついているものについて説明してみたいと思います。

まず黒いベルトとバックルですが、これはリグのキャリーハンドルとして付けています。IC-705は本体が特徴的な形をしており、操作性のため、そして大型のカラー液晶のためにフロントパネルを大きくとっており、その分奥行きは小さくなっています。全体的にレンガのような形となっており、今までの移動運用で使っていたリグとは異なり、手に持ちやすい薄い部分が本体構造上ありません。重さとしては1kg程度で重いわけではないのですが、購入した時にこの形からどうも持つ時の不安が少し感じられました。移動用のリグはシャックの定位置にずっと置いてあるわけではなく、絶えず手持ちで場所を移動させます。岩山のような場所で手を滑らして落下させたら致命的です。しかし重いハンドルなどを取り付けると逆に軽量化が命の山岳移動には不利になってしまいます。何とか持ちやすさを確保できないものかと考えてDIYショップで幅広のベルトとバックルでキャリーハンドルを取り付けてみたものです。


使うときはバックルを外します。どうやってIC-705に取り付けているのかですが、リグの両側の本体のねじに共締めで圧着端子と真鍮線で作ったベルトのガイドを取り付けています。これは本体の右側写真です。


左側はこんな感じです。背面にはちょうどベルトを通すようなスリットがありますのでここを通しています。


これで安定して持ち運ぶことができます。この真鍮のガイドがないとリグがひっくり返ってしまいますので必要なのです。またベルトをバックルに取り付ける時はベルトを通すやり方を間違えないようにしないといけません。間違えるとするっとベルトがバックルから外れてしまいます。

ただ、このベルトのために本体側面のアンテナや電源プラグ、CWキーのプラグ、マイクプラグなどは、とても使いにくくなってしまいます。これは結構なストレスですので、私はBNCのL型アダプタや、CWのプラグ、マイクのプラグは5㎝くらいのアダプタを最初から取りつけて、移動運用地ではそこにマイクやCWパドルを繋いでいます。


上がマイク用、下がCWパドル用です。CWパドル用は3.5mmの3端子なのですぐに見つかると思いますが、マイク用は2.5mmの4端子なので注意が必要です。きちんとメス側端子も4端子であることを確認したほうがいいと思います。バッテリーも同じくこのベルトのために外しにくいですが、私は常に外部電池で運用するので普段は軽量化のため外しています。

以上で本体保護と持ちやすさは実現できました。次は底面についていたネジと金具について説明します。私は今まで山で使っているリグでCWを運用する場合にマグネット基台のパドル(G4ZPY製)を使っています。しかしIC-705本体は樹脂製のケースですので本体に固着できません。そこでDIYの店でL型の鉄製アングルと手で簡単に回せるカメラ用の三脚ネジを購入しました。


パドルを使うときはこのようにL型アングルを付けなおします。


そこにマグネットのG4ZPYパドルを取り付けています。


なお、このカメラ三脚用のねじはアマゾンで購入したものですが、偶然にもこれ単体でIC-705に取り付けた場合、このネジと本体でアングルが付いた状態で、しっかり自立します。


この安定度はとてもよく、IC-705用の三脚やベースなどは不要なくらい安定しています。


IC-705は液晶画面でコントロールするのでアングルが付いていると本当に使いやすくなります。ぜひ皆さんもお試しください。

とりあえずはこんな感じで私は山岳移動にIC-705にひと工夫をしています。皆さんの中でも良いアイデアがありましたら教えてください。こういう工夫はまた楽しいひと時ですよね。

SOTA日本支部では常時メーリングリストの申し込みを受け付けております。私宛のメール、jh0cjh599アットマークgmail.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。

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