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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その51 IC-705を使ってみて8

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

皆さま、新年明けましておめでとうございます。今年も皆さまにとってすばらしい年となるよう祈念申し上げます。そして今年も登山時の安全には十分注意しSOTAを楽しみましょう。

IC-705を使ってみた感想を交えたレビュー、今回で8回目となりました。前回はIC-705の画面のカスタマイズについて書いてみました。今回は私のやっているちょっとした設定の工夫を紹介します。

まず前回同様に私がいつも山で運用している時の画面はこんな感じです。前回示したものと同じ画像です。


どこに工夫があるか、それはこの画面からではとても判りにくいと思いますが、それは右上部にあります。


まずVFOモードではなくMemoryモードで動いています。これはSOTAのアクティベーションでは大体皆さん同じような周波数で出ている人が多いと思います。これは運用が短時間ですので、アクティベーター同志で周波数がかち合う確率が低いこともありますし、大体このあたりで出てくると待ち構えてもらえる可能性も高くなるので、大体皆さん自分の好きな周波数があるようです。私はこれをIC-705のメモリーに入れています。IC-705のメモリーグループとして「SOTA」という名前のメモリーグループを作り、ここに普段山岳移動で使っている周波数を登録します。


IC-705は単に周波数だけではなく、モード、フィルター帯域、AGC、プリアンプの情報も記憶できます。もしその周波数が使用中だったり、ノイズが出ているようであれば少しメインダイヤルを回しQSYすればいいだけなので、この周波数以外の設定までメモリーに入れておくのはとても楽です。

ここでメモリーCHの切り替えはIC-705のマルチファンクションダイヤルで切り替えることもできますが、ここでちょっと工夫が必要です。私は通常はRITをONにしています。狭い帯域、そして切れの良いIC-705のDSPフィルターのCWでは特に必要です。すこし周波数がずれただけで聞き取れないことも時々あります。このためRITは私にとって運用中、常時必要なのです。

IC-705はRITの周波数調整もマルチファンクションダイヤルで行います。最初の画面の右上のマルチファンクションダイヤルの表示がRITになっていることでも判ると思います。

するとマルチファンクションダイヤルは常にRITとして使っているのでメモリーチャンネルの切り替えが面倒ではないかと思われる方も多いでしょう。私はメモリーチャンネルの切り替えにはマイクのアップダウンキーを使っています。


これによりメモリーモードで運用し、煩雑なモードやAGC、フィルターをすべて周波数と共にスピーディーに切り替えることと、常時RITを使うという両立ができることになります。

SOTA日本支部では常時メーリングリストの申し込みを受け付けております。私宛のメール、jh0cjh599アットマークgmail.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。

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