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日本全国・移動運用記

第127回 沖縄本島移動

JO2ASQ 清水祐樹

2026年4月1日掲載

2025年に続き、2月に天皇誕生日を含む3連休があったため、沖縄本島での運用を行いました。今回も、沖縄本島の各市町村を短時間で効率良く移動できるように予定を組みました。

2年連続で、2月の沖縄本島移動

2月の沖縄本島移動は、2025年(2025年4月の記事)に続いて2年連続となりました。沖縄本島は25の市町村があり移動に時間がかかる地域もあるため、連休を利用して効率よく巡回したいと考えました。この時期は西日本でも雪の影響を受ける可能性がある一方で、沖縄は台風シーズンではなく気候が比較的安定していることも大きな理由です。

運用場所については、昨年は沖縄本島の東側が中心だったため、今年は昨年の行程に含まれなかった那覇市以南の南部、西海岸、そして最北端の国頭村を回ることにしました。

機材は陸・海上輸送で発送し、現地ではレンタカーで運用しました。HF帯のアンテナは、離島では1か所で長期間滞在することを前提に、性能重視でダイポールアンテナを使用することが多いのですが、沖縄本島では1日に5か所での運用を予定したため、設置やQSYの手間を減らすことを優先し、釣竿アンテナとオートアンテナチューナーの組み合わせにしました。

沖縄での2月の移動運用は、電波の伝搬としては大きなメリットはありません。Eスポ(スポラディックE層)がほぼ発生しないため、28MHz帯で国内QSOは北日本とは運が良ければ可能性あり、50MHz帯で国内QSOは困難な状況です。メリットを挙げるとすれば、1.9MHz帯と3.5MHz帯は夏季に比べてノイズが少なく遠距離伝搬の可能性も高いため、それなりに期待できると言えます。


図1 今回の移動ルート

2月20日(1日目) 那覇市の公園で運用

那覇空港から沖縄に入り、レンタカーに機材を設置して(写真1)、夕方に那覇市で短時間の運用を行いました。那覇市は移動運用できる場所が限られており、公園や港が選択肢になりますが、深夜や早朝は閉鎖される場所も少なくありません。今回は、以前運用したことがある市街地の公園を利用しました。前回の運用時には無かった駐車場が新設されており、そこで運用できました。

日没後にも7MHz帯の国内QSOを期待したものの、途中から雨が降り始めたため早めに切り上げました。レンタカーでの運用は、車内を濡らせないため、雨天時にはどうしても制約があります。


写真1 レンタカーでの運用の様子

2月21日(2日目) 那覇市より南の市町で運用

1日5か所の運用で、運用時間を少しでも多く確保できるよう、午前5時過ぎから島尻郡八重瀬町で運用場所を探しました。冬季の沖縄は日の出時刻が遅いため、この時間帯は完全に真っ暗です。サテライト通信の準備をしていたところ、見回りの方にヘビが出ると教えていただきました。ヘビの種類は不明ですが、十分すぎる情報でしたので、念のため暗い所を歩く時には懐中電灯を持って、草むらには絶対に入らないようにしました。

続いて糸満市に移動したところ、プロ野球のキャンプ地とのことで混雑しており、人の気配が少ない駐車場の端で運用しました。プロ野球の全球団のキャンプ地まではチェックしておらず、二軍や韓国のプロ野球も沖縄に来ており、予想外の場所で混雑したり駐車場が使えなかったりするため、事前の情報収集が重要です。HF帯の伝搬のコンディションはまずまずでしたが、「24MHzは聞こえるのに28MHzは聞こえない」ことがあり、ちょっと悔しい展開でした。

豊見城(とみぐすく)市では、いつも利用している海に面した広い駐車場を利用しました。最初は九州方面だけが強力に聞こえていたものの、次第に伝搬のコンディションが上がり、昼休み時間帯を過ぎると28MHz帯で1エリアが聞こえ始めました。しかし、次の運用地まで時間がかかりそうなため各バンド再巡回の延長戦は断念しました。

島尻郡南風原(はえばる)町は、いつも利用している駐車場に移動しました。この町は住宅地が多く、公園などが少なめなので、運用場所探しに時間を取られないよう、決まった場所があります。しかし、ここでは伝搬のコンディションが下降気味で、ハイバンドでのQSO数は少なめでした。

南城市の港に移動すると(写真2)、日没が近くなり7MHz帯と10MHz帯は安定したパイルアップになりました。14MHz帯から上はほぼ聞こえず、最後は1.9MHz帯で8エリアを確保して運用を締めくくりました。


写真2 南城市での運用の様子

次ページは「3日目 那覇市から北上し、西海岸の5市町村で運用」から

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