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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第30回 テレビ朝日アマチュア無線クラブ(JA1YHC)の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

大型中継車を見学!

続いては屋内にある駐車場へ。ここにはニュース報道やスポーツ中継などで使う「中継車」がズラリと並んでいました。屋根の上にはホイップアンテナのほか、パラボラアンテナ、電動式の伸縮ポール、衛星携帯電話のドーム型アンテナなど、車両によっていろいろなアンテナが取り付けられています!


テレビ朝日の中で、一番大きな中継車を見学!

その中でも一番大きな、大型バスのような中継車を見学させていただきました。中に入ると、壁面にテレビのモニター画面が37台も並び、画面の切り替えや映像加工などが行える大きなスイッチャーがありました。


中継車の中は広々! スイッチャーのボタンは1つずつの大きさや形状、押し心地までこだわって設計されています。中継チームは機材を熟知していて、ボタンやレバーの操作は手元を見なくても瞬間的に行えるそうです!

車両の後部には、映像を調整・監視するための機器や、収録再生する機材がラックにセットされています。


中継車の後部には映像を調整・監視するための機器や、収録再生する機材が満載!

--テレビの副調整室と変わらないですね! クルマの中ということを忘れそうです!

「Masacoさん、この中継車の車内ですが、なんか広い感じがしませんか?」

--あ、そういえば広々としています!

「これは“拡幅式中継車”と言って、駐車中はクルマの横幅を広げられるように設計されているんです」

--それで広く感じたんですね!

「ではイスを片付けて、走行できる状態にしてみましょう」

ということで、スイッチを入れると、モニターの付いた側の壁がどんどん接近してきました。油圧式だそうで、とてもスムーズ! あっという間にイス1つ置くのがギリギリのサイズになりました。すごーい!


スイッチを操作すると壁がどんどん接近し、車内のスペースが小さくなりました。ビックリ!

--この中継車はどんなときに活躍するのですか?

「サッカーや野球などのスポーツ中継や、大規模な屋外イベントの収録などで利用されています。現地で電源が取れないときのために、大型の発電機も搭載しています。この車は基本的に映像収録用で、音声収録を行う別の中継車とペアで現場に向かうことが多いですね」

--テレビ朝日で、そういった番組を見たときは、“ああ、あの中継車が活躍してるんだ~”と思い出すことにします♪

クラブシャックを訪問

続いて、いよいよクラブシャックがある部屋にお邪魔しました♪ 部屋に入るドアの外側には何も書かれていませんでしたが、内側には「アマチュア無線クラブ 活動中」「全国大会に参加 ~4/28夜まで」という貼り紙が! ずいぶん前、ALL JAコンテストに泊まりがけで参加したときに、警備の方に在室がわかるように掲示した貼り紙の名残りだそうです。“全国大会”という表現がいいですね!!!


部室のドアの内側にあった「全国大会に参加」の貼り紙は、ALL JAコンテスト参加の名残りだそうです

部室の広さは20畳ぐらい? たくさんの机やラックが置かれ、HFから1200MHz帯まで、さまざまな無線機が周波数ごとに分散して置かれています。コンテストの運用を意識していらっしゃるのかもしれません。


無線機は部室内の何か所かへ分散して置かれています


HFの無線機もいろいろ配置されていました

壁には過去のコンテストで入賞したときの賞状や、JARLの「登録クラブ対抗年間総合順位(職域クラブ部門)」で上位成績を収めたときの賞状がたくさん! 平成20年度は第3位、21年度は第2位、22年と23年は第1位…と上位成績が続いています! メッチャ頑張っていらっしゃいますね~


過去のコンテストで入賞したときの賞状や、JARLの「登録クラブ対抗年間総合順位(職域クラブ部門)」で上位成績を収めたときの賞状。最近のものは飾れていないそうです

鈴村さんに、テレビ朝日アマチュア無線クラブのことを伺いました!

クラブ局の開局は1963(昭和38)年8月。当時は「NETアマチュア無線クラブ」という名称でした。最初は3.5/7/14/21/28/50Mc帯のA1(電信)とA3(AM変調による電話)、そして144Mc帯のF3(FM変調による電話)だけの免許で、SSBの設備はまだなかったそうです。


最初にクラブ局の免許を取得した際の無線局免許書類の一部
(テレビ朝日社友会アマチュア無線クラブのブログより)

それから1990年代までは、新入社員でアマチュア無線を楽しんでいる方の入部が多く、クラブはとても賑わったそうです。現在は現役社員が18名、すでに会社をリタイヤされたOBが約40名いらっしゃいます。さらに本社の中で働いている関連会社の方と系列局の社員を対象にした特別会員という枠を設けて2名が加入していらっしゃいます。

「メンバーは昔も今も、ほとんどが技術系の社員です。実は技術担当の常務取締役や技術局長、そして当社の顧問もメンバーになっています」(鈴村さん)

今の悩みは新規の入会希望者がいないこと。「在学中に1技(第一級陸上無線技術士)の資格を取り、新卒採用される人もいるのですが、“1技があれば、アマチュア無線の運用ができるよ”と勧めても反応が鈍くて…。自分で電波を出した経験は一度もないどころか、ラジオをAir受信で聞いたことがないという新入社員もいて、悩ましいところです」と胸の内を語ってくださいました。


屋上のアンテナを撮影した、JA1YHCのQSLカードです

気になるクラブの行事ですが、毎年2月に行う新年会、夏には東京の「ハムフェア」に合わせてメンバーが会場に集まってミーティング、そしてJARL主催コンテストへの参加、在京民放局に勤務する(OB含む)ハムが集まるミーティングへの参加などがあるそうです。

さらに毎週土曜日と日曜日には、お空でロールコールを行っています(土曜日:夜に3.5MHz帯と1200MHz帯で同時開催、日曜日:朝に7MHz帯で開催)。「参加するのはOBの方が多いのですが、毎回10人ぐらいがチェックインしています」というお話でした。

そして「もう1つ、クラブで昔から続いている大切な行事があります」と教えていただいたのが、毎年1月1日から4日頃に開催する、通称“非常通信コンテスト”と呼んでいる部内コンテストだそうです。これは「いざという場合に、無線のオペレーションができないのはテレビ局に勤めるハムとしてまずいから、自宅の無線設備が動作することの確認も兼ねて、積極的に電波を出すことでオペレート力を向上していこう」という目的で、正月休みと重ねた日程になっているそうです。

--でも、テレビ局だとお正月にお仕事で出社する方もいますよね。。

「大丈夫です。このコンテストは、移動運用したらポイント2倍、会社から運用した場合は4倍といったように得点が増える、現役に有利なルールになっています(笑)」

--わあ、さすが!!

「さらにこのコンテストの面白い点は、期間中の交信だけでなく、ロールコールに年間で何回参加したかで得点が加算される点です。クラブメンバーの年間を通じてのアクティビティを上げるための工夫です。加えて、地震速報のスーパーが放送された場合は、最初に出てきた人がMCになってロールコールを10分間行い、チェックインをした局には100点加算! という、非常通信を意識した…というか、ハプニング要素なルールもあります。上位入賞者には、2月の新年会のときに表彰式があり、無線機などの豪華賞品が贈呈されるだけでなく、参加者全員に参加賞が出るので、なかなか好評です」

いろいろな工夫で、メンバーの皆さんのアクティビティを高めていくのも、会社の無線クラブとしては大切なことですね!!!

あと“テレビ局のアマチュア無線クラブならではの活動はないでしょうか?”と伺ったところ、「活動ではありませんが、少し前に、当社のバラエティ番組の中でアマチュア無線が登場するシーンがあり、その説明に間違いがないかをクラブで監修したことがあります」というお話が! とっても素晴らしいですね♪


クラブで行った移動運用の際のスナップ

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