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FB Girlsが行く!!

<第30話> FBガールズがIC-705とLC-192を使ってみた!

月刊FBニュース編集部

アイコム株式会社のご厚意で待ちに待ったIC-705と専用リュックサックLC-192がFBGRC(FB Girls Radio Club)に届きました。予約したのにまだまだ届かないという読者の方も多い中恐れ入りますが、一足先にレポートさせていただきます。

まずは事前にIC-705を追加するため、社団局JL3ZGLの免許の変更申請を行っておいたところ、近畿総合通信局から6月1日付けで免許が下りました。この時点では3MA/4MAにSSBやAMがまだ包含されていないため、1.9MHz帯については「3MA J3E A3E 1910kHz」という表記になっていました。今後、J3EやA3Eが3MA/4MAに包含されるようになれば、シンプルに「3MA 1910kHz」表記になることでしょう。


とはいっても、1.9MHz帯(1.8MHz)で実際にSSBやAMを運用する場合、10W出力では効率の良いアンテナ(例えばフルサイズのダイポールアンテナ)を展開する必要があり、IC-705でQSOするのは簡単ではないと思われますが、我こそはと思う読者の方々はぜひチャレンジしてみて下さい。

大和葛城山へGo!

Masacoさんとエリーは届いたばかりのIC-705を専用リュックサックのLC-192にセットアップして、大阪府と奈良県の県境にある大和葛城山(959m)を目指しました。


葛城登山口駅ロープウェイ乗り場にて、ガッツポーズ!

Masacoさんは、今年3月の取材で来訪しただけでなく、それ以前にも2回来ているため、切符の買い方から、搭乗手順など勝手は分かっています。


この日は天気も良く、ゴンドラからの眺めも最高です。

一方、エリーは初めての来訪のため、Masacoさんにガイドしてもらいます。「あれが大和三山で、左から香具山、畝傍山、耳成山だよ!」、といった具合です。

約6分の搭乗で葛城山上駅に到着し、山頂を目指して出発です。


さあ、行くで!! と気合いを入れる2人

ロープウェイ降り場の葛城山上駅から山頂までは登り道がつづき、ある程度の体力が必要です。体育会系女子のMasacoさんにとってはなんら問題が無いものの、文化系女子のエリーにとってはいささか厳しい道のりです。


LC-192の肩ひもにはID-51を付けているというのに、
わざわざリュックに入れたIC-705でラグチューする2人

少し距離が離れてしまっても、無線があるので普通におしゃべりを続けられます。全く問題ありません。実は持ってきたIC-705でQSOしたいがために、わざと距離を離して登ったという説もあります。(謎)


マイペースのMasacoさん

後続が見えなくなるほど離れても、無線機があるので大丈夫。LC-192を使用することで、歩行しながらIC-705を運用することができます。V/UHF帯のホイップアンテナは、BNC-L字コネクタで中継することで、上部のアンテナ通し口からアンテナを出すことが出ます。(詳細は後述)


エリーが遅れて続きます。

ちなみにエリーは個人局免許にIC-705を追加済みのため個人コールでの運用です。


並んで歩くときはマイクを手放してAFラグチュー。


先に山頂に到着したMasacoさんがエリーを迎えます。

約1kmの山道を登り切り、2人は山頂に到着しました。


この場所は10分毎に山頂カメラに写るそうです。


山頂に設置された郵便ポスト(春から秋のみ稼働)もあります

山頂で記念撮影を行った後は、少しだけ下ったところにある木製ベンチに移動し、本格運用の準備を行いました。

運用に先立ち、MasacoさんにLC-192の説明を行っていただきました。

IC-705本体のLC-192への固定

LC-192の上部スペースには、IC-705を固定するためのベルトが付いています。LC-192に付属のネジを使用して、このベルトとIC-705本体を固定します。これにより、LC-192とIC-705が連結しますので、傾けても本体が転げ落ちることがありません。


底面のカメラネジの様子

VU用ホイップアンテナの取り付け

まずは、市販のBNC-L字型中継コネクタを本体のアンテナコネクタに取り付けます。


LC-192上部のアンテナ通し口からアンテナのコネクタ側をLC-192の内部に挿入し、BNC-L型中継コネクタに接続します。


これで完成。ハンディー機用のアンテナなら、この状態ですぐにV/UHF帯の運用が可能です。430MHz帯をワッチしてみたところ下界では想像できないほどバンドが混雑していました。


HF用ロッドアンテナの取り付け例

HF用アンテナの取り付けは様々な方法が考えられますが、今回は市販品のアンテナを使用した2つの取り付け例をご紹介します。

1-1 コメットHFJ-350M


LC-192サイドのプラ板を利用して、市販のナイロン製サドルでHFJ-350Mのコイル部分を固定します。HFJ-350Mの可動部分は上部のロッド部分のみのため、これでOKです。ジャンパー線の差し込み口が手前になるように取り付けるのがコツです。


ロッド部分でアンテナ調整中のエリー

1-2 ダイヤモンドRHM8B


RHM8Bはベース部分が可動式のため、ナイロン製サドルでLC-192サイドのプラ板に固定することができません。そのため、同社のクリップ基台MCRⅡを使用してプラ板に固定します。


MCRⅡ


可動式コイル部分を調整してアンテナ調整中

なお、これらのアンテナを取り付け運用するにはアンテナのベース部分にカウンターポイズの接続が必要なため、HFJ-350MでもRHM8Bでも歩行運用は難しいと思われます。

市販品のMCRⅡを使用することで、VUホイップアンテナの取り付けも可能です。


ダイヤモンドのMCRⅡに同社の RH770を取り付けたところ

さあ、運用だ!!

国内QSOで賑わっている7MHz帯で運用することにしました。この日はお天気だけでなく、コンディションも上々で全国各地の局が入感していました。こんな時に空き周波数を探すのには、IC-705のスペクトラムスコープが便利です。

IC-705のリアルタイム・スペクトラムスコープを使用することで、フィールド運用においても、自宅での固定機運用と同様にバンド状況を視認することができ、従来のフィールド運用を一新してくれます。


CQ CQ CQ こちらはJL3ZGL/3 JL3ZGL/3奈良県御所市です、どうぞ

スペクトラムスコープを駆使して空き周波数を探し出したMasacoさんは、さっそくCQを出してみました。しかし応答がありません。その後何度もCQを出しましたが、全く応答がありません。5W出力のSSBではかなり厳しい様子です。それでも粘ってCQを出し続けると6エリアの局からコールがありました。感激の瞬間でした。59を送りましたが、もらったレポートは57でした。まあこんなもんでしょう。

6エリアの局ともQSOを終えてQRZを出しても、シーン。コンディションは上々にもかかわらず、いつもJL3ZGLの移動運用で使用しているダイポールアンテナでの50W運用とは様子がかなり違います。

さらにCQを出すと3エリアの局からコールがありました。こんな調子でぼちぼちながら応答をいただき、途中、Jクラスターにアップされたこともあって、小一時間の運用で13局と交信することができました。途中には1エリアの5W局ともQSOできて感激しました。


2アマのエリーが14MHz CWでCQを出してみたが、残念ながら応答無し。


YLパワーで5W運用を乗り切った2人。

LC-192 Masacoバージョン

最後にMasacoさんにLC-192の中を見せていただきました。

仕切り板の左側にはダイヤモンドの電源DSP500が入っています。これは、ホテルに帰った時など、AC電源が確保できた際にIC-705の電池を充電したり、ホテルから10Wで運用したりする際に使用するそうです。

仕切り板の右側には、HFで運用するときのラジアル用10m長の0.5SQビニール線と化粧ポーチが入っていました。

メッシュのポケットには、予備のバッテリーパックが3つ。長時間運用に備えているようですね。

また、LC-192にはネームプレートホルダーがついているので、Masacoさんはアイコムのホームページからダウンロードしたテンプレートで、コールサイン入りネームプレートを作ったそうです。ホームページには、デザインの異なる12種類のテンプレートが用意されており、カラーコピーをすれば誰でも簡単に作ることができます。

ネームプレート作成テンプレート:
https://www.icom.co.jp/lineup/options/LC-192/#nameplate


アイコムのホームページで用意されている12種類のテンプレート


「コールサインを入れると、アマチュア無線家らしくなりますよね♪」 by Masaco


下山前に2人で記念撮影

5WでのSSB運用ではいつもの様には飛ばないものの、それでも電波はちゃんと出ており、今回は九州とも交信できたように、楽しく遊べることが解りました。機会あれば、第二弾の運用も行ってみたいと思います。

Fin.

(注) 記事中に登場する無線通信の内容は実際のものとは異なります。

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次号は 10月1日(木) に公開予定

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