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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第39回 堂平山D-STARレピータ(JP1YKR)管理団体の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

藤田さんのご案内でレピータ機器を見せていただきました。「こっちです」と案内されたのは小さな丸太小屋…に見えた金属製の物置! 周囲の景観を考慮して丸太を半分にカットした木材で物置を囲っているそうです。ちょっと離れてみると丸太小屋にしか見えません。


管理棟の裏手の様子。D-STARレピータは左手の物置に設置されています


藤田さんに物置の内部に収納されているレピータ機器を見せていただきました

中を開けていただくと、430MHz帯のDVモード(439.15MHz)と1200MHz帯のDDモード(1270.125MHz)用のレピータ装置、数台のパソコンとモニター、非常用電源装置、インターネット関係の機器やDPRS用の機材などがぎっしり入っていました! 温度対策のために内部の壁には断熱材が貼り付けられています!

DPRSは438.01MHzのシンプレックスDVを受信していて、広範囲のGPS位置情報を出している局を受信することができるそうです。


小さなラックには430MHz帯のDVモード、1200MHz帯DDモードのレピータ装置、パソコン、非常用電源装置などが組み込まれています

430MHz帯DVモードのレピータには、毎正時になると、レピータの使用ガイドラインを合成音声で自動的にアナウンスする機能が取り付けられているそうです。ちょっと聞かせていただきましたが、女性の声でとても自然な感じに聞こえます。

--このアナウンス機能、凄い! メッチャ自然に聞こえますよ!?

「このレピータは利用者が多いので、皆さんに気持ちよく使っていただくために“ガイドライン”を設けています。内容はホームページでも公開していますが、ガイドラインの音声アナウンスは約1年前から始めました。始めた直後は自動アナウンスだと思わず、YLさんがマイクで読み上げているものだと勘違いしてコールしてくる方や、“はい、了解しました”と返事をくださる方がいたほどです」


物置の中にもWebカメラがあり、内部の状態や温度などを監視しています


設置したWebカメラからネット経由で送られてきた監視画像の例です

--利用者が多い…ということは、それだけ電波は広範囲をカバーしているのですね。

「関東の平野部にはとても良く飛んでいます。ただし山の陰になってしまう栃木県や群馬県中部より北側、神奈川県の西部はNGですね。それから、なぜか埼玉県北部の一部にも不感地帯があるようです」

--かなり広範囲ですね~! 1日平均でどれぐらいのアクセス数があるのですか?

「JARL運用ログ表示システムで調べてみると、堂平山レピータの430MHz帯DVモードには、月に1300回以上のゲート越え利用があり、ゲート越え以外の“山かけ”を入れると、平日・休日で違いますが、一日平均60回ぐらいのアクセスがあります。一方で1200MHz帯のDDモードは、ここ数年ほとんど利用されていませんでしたが、DDモードに対応したIC-9700が発売されましたから、これから利用者が増えると思います」

--これからはIC-9700のユーザーで賑わいそうですね!


JARLの運用ログ表示システムで表示させた、D-STARレピータ別の1か月間のゲート越え利用数。堂平山レピータは利用数が非常に多いことがわかります

電波の“飛びの良さ”を実感!!

皆さんのメインテナンス作業がまだ少し続くので、私はお邪魔にならないようにバンガローの近くのベンチへ移動。ここで堂平山の電波の飛びの良さを体験してみることにしました。

自分のID-51を、管理団体の方が用意してくださったモービルホイップにつないで、430MHz帯のDV(シンプレックス)で交信に挑戦してみます。まず最初はFMのメインチャンネルでFMモードで“CQ”を出しました。


バンガロー近くのベンチからID-51を使って430MHz帯のDV(シンプレックス)でCQを出してみたら、メッチャ呼ばれました!

「CQ、CQ、CQ、こちらはJH1CBXポータブル1、埼玉県比企郡堂平山です。お聞きの方いらっしゃいましたら、433.32MHz DVモードのシンプレックスで待機します」

そしてDVモードに切り替えて、433.32MHzでもう一度短いCQを出してみたら、呼ばれました!! 最初は埼玉県比企郡川島町、続いて東京都文京区、埼玉県入間郡毛呂山町、東京都新宿区の局など、途切れずどんどんログが埋まっていきます! 短いCQだったのに、DVのシンプレックスなのに、信じられない感じです。

途中で様子を見に来てくださった藤田さんも「おー、たくさん呼ばれていますね!」と驚いていました。

時間の都合から10分間で10局と交信したところで、ひとまず運用終了。私の感想は“堂平山、メッチャ飛ぶわ!!”という感じです(笑)。今度はゆっくり運用に来てみたいなあ。あ、コテージやバンガローに泊まって、夜通し交信するのもいいかも!?

堂平山レピータ開設の経緯

さて、メインテナンスが一段落したところで、管理団体メンバーの皆さんに集まっていただき、堂平山D-STARレピータ開設の経緯を伺いました。


メインテナンス作業が一段落したところで、お話を伺いました

2011年頃、埼玉県のD-STARレピータは入間市のJP1YKGだけしかありませんでした。設置場所の関係か、電波の飛びは今ひとつで「もう少し、広範囲にカバーするレピータが欲しい」という声が埼玉県内のD-STARユーザーから上がりました。

そこで有志が、移動運用地としてよく知られていた堂平山の下見を行ったところ、見晴らしがものすごく良いことがわかりました。そこでここに無線機器やアンテナを設置するためには、どのような手続きが必要かをみんなで考えたそうです。土地の所有者がときがわ町だとわかったので、企画書を作ってときがわ町へ相談に行きました。


ときがわ町へ相談の際に持参した「堂平山レピータ設置要望企画書」です

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