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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第39回 堂平山D-STARレピータ(JP1YKR)管理団体の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

3か月待っても返事が来なかったので、諦め半分で問い合わせてみたところ「あ、あの件ならOKです」という返事が!“ちょうど東日本大震災があった年で、震災直後にアマチュア無線が活躍したという資料もつけておいたのが良かったのかもしれません”と管理団体代表のJP1EED 小笠原さんは振り返っていらっしゃいました。

そこで、管理団体のメンバーになってくれる人を集めつつ、町とアンテナの設置場所の打ち合わせを行ったそうです。「私たちはアンテナと無線機器を天文台のドームに設置させてほしいと希望したのですが、町からは“歴史的にも貴重な建物なので、ドームだけは勘弁してほしい”という要望があり、最終的に山頂から少し下がったキャンプ場の管理棟の裏手に決まりました」(小笠原さん)。

ちなみに、ときがわ町は昔から林業が盛んで“木の町”としてのPRも行っています。そこで無線機器を収納した物置は木で囲いを取り付けて、周囲の景観と同化するように工夫したそうです。最初に見せていただいた物置には、そういう経緯があったのですね♪


2012年、レピータ設置作業の際のスナップ。物置の周囲を囲うため、半分に割った丸太を切りそろえているところです


切りそろえた丸太で金属製の物置を囲っているところ(2012年撮影)

レピータ局に欠かせないのは電源とインターネット回線ですが、ここは標高860mもある山の上ですが、幸いなことに電気もNTTの光回線も来ていました。そこで電気は積算電力計を設置した上で町から分けていただき、実費精算することで決まりました。また土地の使用料も町に1年単位で支払っていますが、「最初に請求書が来たときは“これって1日分の請求書ですか?”と、思わず確認したほど」の安い値段で借りられたそうです。


管理棟の屋根にアンテナマストを設置中(2012年撮影)

こうして最初の下見から約1年を経て、2012年12月に430MHz帯のDVモードと1200MHz帯のDDモードを装備したJP1YKRが開局したそうです。

ただ残念なのは、1200MHz帯のDVモードが開設できていないこと。「JARLには要望書を出しているのですが、ちょうど“測位衛星「みちびき」関係との周波数帯共用に伴う、D-STARレピータの1W化”といった動きがあった関係か、いまだに1200MHz帯DVモードの許可が下りず、増設に至っていません。実現すれば関東広域をカバーする、待望のレピータ局になると思うのですが…」というお話でした。

管理団体メンバーの皆さんにミニインタビュー

最後に、メインテナンス作業に集まった管理団体の皆さんに一言ずつインタビューをさせていただきました!!

★JP1EED 小笠原さん(管理団体代表)
海釣りが好きで、暇さえあれば沖に出ています。管理団体には若い方も入っていただいて引き継ぎをしたいですね。もっと多くの方にアマチュア無線に興味をもっていただき、入門しやすくなるように4アマ資格取得がもっと手軽になればいいのですが…。

★JO1SKW 伊地知さん
レピータのサーバーやネットワーク関係を担当しています。最近は無線人口が減っています。昔ほどにはならなくても、アマチュア無線界が盛り上がってほしいと思って、その手助けになればと活動しています。


JP1EED 小笠原さん(左)とJO1SKW 伊地知さん(右)

★JJ1MUK 重松さん
埼玉県川口市でアパマンハムをしています。アンテナがベランダに上げたモービルホイップのためか、堂平山レピータがうまく入りません。そのためターミナルモードで繋いでいます。できればGPアンテナを立てたいと思っています。


JJ1MUK 重松さん

★JR1UTI 藤田さん
管理団体ではさまざまな申請書類などの確認や管理団体主催のD-STAR講習会の講師を担当しています。私もアパマンハムで、ベランダに立てたアンテナからオンエアしています。堂平山にレピータが欲しかったのは、自宅からまともに繋がるD-STARレピータがなかったからです(笑)。開局後は一番スムーズに繋がり、D-STAR運用が楽しくなりました。


局舎や設置場所を案内していただいたJR1UTI 藤田さんにもお話を伺いました

堂平山D-STARレピータ管理団体の皆さん、メインテナンス作業のお忙しいときにお邪魔させていただき、ありがとうございました。レピータ局設置を実現するまでのご苦労だけでなく、運用を始めてからも設備の維持管理や利用者のマナー啓発など、たくさんのことに積極的に対応しているから、毎日快適にレピータが使えるのですね。献身的な活動に頭が下がる思いです。

普段は何も考えずに当たり前に使っていたのですが、快適に使わせていただける環境には、その先に管理団体の皆さんの日々の努力や思いも電波に乗ってるんだなぁと感謝の気持ちに変わりました。

堂平山は眺望だけでなく電波もびっくりするほどビュンビュン飛ぶので、今度はゆっくり無線を楽しみたいなぁ♪ これからの季節が最高ですよね!

(JH1CBX Masaco)

★Masacoプロフィール

兵庫県生まれ。シンガーソングライター。
学生時代は陸上競技ランナー、全日本インカレ出場。公務員となったが「歌い手になりたい」を実現すべく退職し上京。

NHK朝の連続ドラマ小説出演などを経て、IBS茨城放送のレギュラーラジオ番組パーソナリティーを6年、ラジオNIKKEI第一でもパーソナリティーとして活躍。全国高校統一模擬試験「英語リスニングテスト」の 日本語出題ナレーターなども務める。

オリジナル「あなたとともに咲かせましょう/むせんのせかい」はバックに流れるモールス信号も話題となり無線愛好家からの支持も得る。昭和歌謡の懐かしさに心躍る最新作「晴れおんな」ではMasacoの新しい世界を聞くことができる。

コールサインはJH1CBX(第3級アマチュア無線技士)

・公式サイト:http://www.19box.net/masaco/
・オフィシャルブログ(Masaco Diary):http://blog.goo.ne.jp/33masaco/
・Twitter:https://twitter.com/Masaco3
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