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海外運用の先駆者達 ~20世紀に海外でアマチュア無線を運用した日本人達~

その54 遠い南米からもアクティブな運用 1989年 (5)

JA3AER 荒川泰蔵

遠い南米からもアクティブな運用

筆者は6大陸中、5大陸からアマチュア無線の運用を経験したが、南米には行ったことがないためか非常に遠く感じている。今回はその遠い南米の各地でアクティブに運用した方々のレポートを紹介する。

1989年 (キュラソー PJ2/NX1L)

JH1VRQ秋山直樹氏は、キュラソーでのPJ2/NX1Lの運用について、免許状とQSLカードと共にアンケートを送ってくれた(写真1)。「オランダ王国とアメリカ合衆国との間の相互運用協定を利用。免許申請料は15米ドル。(1990年1月記)」


写真1. (左)PJ2/NX1L秋山直樹氏の免許状と、(右)そのQSLカード

1989年 (ブラジル PY2DM, PY2AA)

JA1SNA山口真氏はブラジルからゲストオペをしたとレポートを寄せてくれた。「サンパウロ市のPY2DM吉沢さんや、連盟LABREのクラブ局PY2AAのシャックから2nd OP.として、14MHz, 21MHzのSSBで運用させて頂いた。外国人は2nd OP.のみ。ブラジル国法規で船長や無線局長はブラジル国籍を有するものと定められている為、外国人(永住権所持者を含む)は、たとえ現地で試験を受けても開局は出来ないとの事だった。反面、W, DLの局やZP, LUの局がブラジルよりオンエアーしたとの噂を聞きます。受信のみでFTDX400及びピコ6(ハンディ6m SSB/CWトランシーバー)を使用し、滞在していた1978年11月から1983年10月迄ワッチをしたが、HFの状況はJAのそれとあまり変わらない。7MHzは放送のQRMが少なくFB。50MHzにてPY2AAのビーコンが出ている。Eスポ又は赤道伝搬?にて、カリブ海、W局が6mにて入感していた。(1987年6月記)」

1989年 (ウルグアイ CX6AL, CX6ZAL)

JA2PLT中川明裕氏はウルグアイでの運用経験を、写真の裏に書きつけて、関係書類と共に送ってくれた(写真2~4)。「(メモから起稿)無線関係の免許を取り扱うANTEL(Administracion Nacional Telecomunicacciones)のアンナマリア嬢の手助けを得てCXのコ-ルCX6ALで運用出来た。また、ピコ21トランシ-バ-で移動局の免許CX6ZALも得て、モンテビデオの市庁舎の屋上から、このビルで働くCX9BCルイス氏と共にQRVした。(1989年3月記)」


写真2. (左)CX6AL中川明裕氏の免許申請書と、(右)その免許状


写真3. CX6ZAL中川明裕氏の移動局の免許状裏表


写真4. (左)チリの免許を取り扱うANTELの入り口。(右)その事務員アンナマリア嬢

1989年 (アルゼンチン JA2PLT/LU)

JA2PLT中川明裕氏は、アルゼンチンでJA2PLT/LUの運用許可を得て運用したと、その申請書と共に、写真3枚の裏にメモを書いて送ってくれた(写真5~6)。「(メモから起稿)アルゼンチンではLU3ABXウーゴ氏のシャックで、懐かしいコリンズのSラインやドレークと、アルファ88リニア、そして50m高の8エレ八木という信じられないシステムで運用でき、JANETにもチェックインできた。また、彼の8エレ八木を借り、ピコ21でCQ JAを出してQSOすると、43のレポートが帰って来た。LUでアクティブな日本人として、LU9CRロベルト氏に紹介して貰ったJM3RRT/LU竹井氏は、ブェノスアイレスで大阪弁の日本語を教えておられる。FT-747GX + 車のバッテリーで、14/21/28MHzにアクティブだ。(1989年3月記)」


写真5. JA2PLT/LU中川明裕氏の免許申請書裏表


写真6. (左)LU3ABXウーゴ氏のシャックにてJA2PLT/LU中川明裕氏。(中)ブェノスアイレスにて、海運の連絡船イスメラルダをバックに、ピコ21を持つJA2PLT/LU中川明裕氏。(右)ブェノスアイレスで日本語を教えるJM3RRT/LU竹井氏

1989年 (チリ JA2PLT/CE, JH1FNS/CE3)

JA2PLT中川明裕氏は、チリでJA2PLT/CEの運用許可を得て運用したと、その運用許可証と共に、数枚の写真の裏にメモを書いて送ってくれた(写真7~10)。「(メモから起稿)CE4AMDグスターボ氏の大邸宅に、CE3JNNハッサン氏と2人で2泊し、24時間のQRVにチャレンジしました。八木ビームアンテナの高さは35m、JA製のローターの調子が悪くなり、夜中にタワーに上ってモーターを付けたり外したりして、もう大変でした。(1989年5月記)」


写真7. (左) JA2PLT/CE中川明裕氏の運用許可願いと、(右)その許可証。


写真8. (左)JA2PLT/CE中川明裕氏のQSLカード。(右)CE4AMDグスターボ氏の家族


写真9. (左)ピコ21で運用するCE4AMDグスターボ氏と、(右)そのアンテナ


写真10. (左)通信省のイグナシオ氏にCE3IAIロサさんがピコ21を見せているところ。(右)通信省建物と屋上のアンテナ群

JH1FNS太田政俊氏は、チリで免許を得て運用したとアンケートを寄せてくれた(写真11~15)。「商用で初めて南米チリ国サンチャゴ市に滞在する機会を得られ、3月上旬、通信省(SUBTEL)に運用したい旨、3ケ国(UK、シンガポール、日本)の免許状コピーを送付した(日本と相互運用協定がない)ところ、4月11日付で、JH1FNS/CE3のコールが発給されました。クラスは最上級(1アマ相当)のSUPERIOR CLASS (入力1.2kW全バンド、全モード可能)で、リグTR-830SとアンテナDP/GP/3ele Yagi 25mH(近々リニア入手)。電信のQRVは少なく、連日各バンドでパイルにあっています。DXCC 100は出来ることと思います。Juan Fernandez島(CE0Z)に行きサービスを計画中です。4月中旬JANETにチェックインしました。今後も毎週お世話になります。既に帰国されたJA2LAE鈴木氏、JA2PLT中川氏が過去日本人で免許されており、小生は日本人3番目の免許番号を得ました。8月末日までチリ国に滞在し、その後帰国となります。(1989年5月記)」


写真11. チリの2種類の免許申請用紙


写真12. JH1FNS/CE3太田政俊氏の免許状


写真13. (左)JH1FNS/CE3太田政俊氏のQSLカードと、(右)そのシャック


写真14. (左)チリの無線連盟RCCHの受付と、(右)そのQSLビューロー


写真15. (左)チリの無線連盟RCCHのクラブ局CE3AAのシャックと、(右)そのアンテナ

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