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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第13回 茨城県立勝田高等学校「理科部」の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

では皆さんに、理科部に入ったきっかけや、好きな活動をインタビュー!

★部長/廣木(ひろき)さん(2年生)
「知っている先輩が理科部にいたのと、生物や天文学など幅広い分野が学べて楽しそうなので。1年生が多いので若い子たちのパワーをもらっています。部員はみんな“本番に強いタイプ”なので面白いですよ」

★野中さん(1年生)
「もう1人いる部員の女の子に誘われて。中学校の時から生物がすごく好き、特に人体模型を見るのに興味がありました♪ 今はARDFが好きで、この前、2度目の大会で優勝しました! 元陸上部だったので体力には自信があります」


廣木さん(左)と野中さん(右)

★細谷君(1年生)
「担任の先生に“理科部がいいぞ”と勧められて。活動はみんな好きだけど、ARDFの大会には2回出場したけれどどちらも失格・・・。あと2年頑張ってみます!」

★鈴木君(1年生)
「中学校の時から理科が得意だったので。活動では11月にある“青少年のための科学の祭典”が好きです。お客さんと一緒に電子回路を組み立てるのが楽しかった」


鈴木君(左)と細谷君(右)

★副部長/安部君(1年生)
「理科が好きなのと、将来は茨城大学の工学部に入りたいので、今のうちに研究する雰囲気を体験したくて。ARDFが一番楽しいです。練習できないで、ぶっつけ本番ですが結構みんな頑張っています」

★深作(ふかさく)君(1年生)
「最初は部活に入る気持ちはなかったけれど、途中で気が変わって、理科が好きだったので入部しました。他校の理科好きの人と交流ができる合宿が楽しいです。ARDFにも1回参加しましたが、参加部門に無関係なFOXを見つけてしまって無効扱いになってしまい(涙)やっと見つけたのにショックでした…」


安部君(左)と深作君(右)

★荒谷(あらや)君(1年生)
「中学の時は剣道部でした。理科部は活動が少なめなので自分にはちょうどよかったです。ARDFは初めて出場した大会で、1つFOXを発見してすぐゴールしたら2位になりました。“この辺にFOXがありそうだ”という勘が当たりました」

★坪田君(1年生)
「同じクラスで中学校も一緒だった安部君に誘われて入部しました。運動部よりはずっと楽ですね。活動では天文合宿は面白かった。夏は暑いし冬は寒いのですが(笑)。大学は千葉大学の薬学部を狙います!」


坪田君(左)と荒谷君(右)

みんなの話の中に出てきた「合宿」は、茨城県高文連の自然科学部会が主催する、「合同天文合宿」のこと。毎年夏と冬の2回、常陸大宮市や常陸太田市で開催されているそうです。他校の生徒さんと一緒に、満天の星空を観察する合宿なんてロマチック~。乙姫様と彦星様・・・素敵な出逢いもあるんかなぁ♡

進学の話も出たのですが、勝田高等学校は2年生から「文科系」と「理科系」にコースが分かれ、大学受験を目前にした3年生は「私立文科系」「国公立文科系」「理科系」の3つに分かれます。敷地の中に「学習館」という建物を設けて、充実した課外授業や自習ができるようになっているそうです。

さて、部員の皆さんが「一度は経験する」というARDFの機材はこちら!


大切に管理しているARDFの機材を見せていただきました。144MHz帯の国産製品はSメーターがついていますが、すでに生産が終わっているそうです。興味津々で眺める私

こんなにいろんな形があるんだ! ARDFで使っている機材は、144MHz帯は2エレでSメーターがついた国産のものと、中国製の3エレタイプのもの。そして3.5MHz帯がループアンテナになっているもの。「機材が少ないので、大会に参加できない部員が出てしまうことがあるんですよ」とのこと。機材の手配に苦戦ってお話・・・他校でもよく聞きますね、なんとか解決できないかなぁ・・・。“日本製”を開発してほしいなぁ!


廣木さんは中国製の144MHz帯受信機、野中さんは3.5MHz帯受信機。私は国産の144MHz帯受信機を持ってみました♪

そして、ARDF大会で手にした賞状とトロフィー!! 11月に行われた「2016高等学校ARDF競技大会 関東・東北地区秋季大会」では、野中さんが144MHz帯部門、女子個人の部で優勝、荒谷君が144MHz帯部門、男子個人の部で2位、同じく鈴木君が4位に入賞! 学校対抗でも144MHz帯部門の学校対抗部門で2位の大活躍!!!


「2016高等学校ARDF競技大会 関東・東北地区秋季大会」の賞状。個人も学校対抗も好成績でした。写真左上は茨城県高文連アマチュア無線部会が主催する「第68回無線技術競技会」のARDF競技で、3年生の亀井君が優勝したときのものです

ARDF上位入賞のコツは?
「ひたすら走るしかありません」「ほかの選手が走っていく方向も参考に」と教えてくれたよ~。


「2016高等学校ARDF競技大会 関東・東北地区秋季大会」に参加した7人の部員の皆さん(写真:寺門先生提供)

そして副部長の安部君から見せてもらった、物理室の片隅に置かれた無線機!! クラブ局があった時代はここで運用していたそうです(現在はSWL用)。先輩たちが流星観測の専用受信機をつないで、パソコンで記録していたそうで、その時の機材も残っていました。


物理室の片隅には無線機が。先輩たちはここで流星の電波観測を行っていたので、その機材も残っていました。写真右上は珍しい53MHz帯のビーコン専用受信機です

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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