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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第21回 七沢希望の丘初等学校アマチュア無線クラブ(JN1YGB)の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

 

こんにちは、Masacoです! さわやかな秋がやってきましたね!! 無線に旅行にスポーツにグルメ!! この季節をめいっぱい楽しみましょう!

実は私、小さい頃はこの時期がとても苦手でした・・・。それは「運動会」! リレーの選手に選ばれても、みんなの前で走ることがなぜか恥ずかしくてすごく嫌で・・・。母が代わりに走ってくれるお友達のところにお願いに必死に走り回ったとか・・・(笑)。とってもとっても引っ込み思案で人の後ろに隠れている少女でした。それがちょっとしたきっかけで走ることが大好きになり、その後は想像もしなかった歌の道へ・・・。今では一生、人前で歌っていたい!って思います。人生って本当に面白いですね♪

さて、今回の『Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~』は、21回目にして初めて!!小学校のアマチュア無線クラブを訪ねて、神奈川県厚木市まで出かけましたよ~♪どんな小学生と出会うかなぁ♡

第21回 七沢希望の丘初等学校 アマチュア無線クラブ(JN1YGB)の皆さん

この連載では今まで、いろいろな無線クラブにお邪魔しました。中高の一貫校や高校、高専、大学、地域クラブ、会社の無線クラブなどなど。どれも特徴があって楽しかったな~。

でも、まだ一度も訪問していない無線クラブがありました。それは・・・「小学校のアマチュア無線クラブ」!!若い人にアマチュア無線が盛んだった昭和50~60年代でも、“学校の無線クラブ”というと中学や髙校が中心で小学校は数えるほど!? それが今でもしっかり活動しているところがあると伺い、「絶対行かなくちゃ!」と思っていたんです。

お邪魔したのは神奈川県厚木市にある「七沢希望の丘初等学校」という私立の小学校。丹沢の山々が見える、郊外の小高い場所にありましたよ!!

丹沢の山々がすぐ近くに見える絶好のロケーション! 近くには学校で借りている田んぼがあって、子供たちがお米を作っているそうです!


丹沢の山々がすぐ近くに見える絶好のロケーション! 近くには学校で借りている田んぼがあって、子供たちがお米を作っているそうです!


七沢希望の丘初等学校の校門です。学校法人内田学園は地元で幼稚園も運営しています!

ビックリしたのは、校舎が学校らしくないの!木をふんだんに使った、おしゃれなカフェかペンションのような建物!!

 “学校”って、四角いコンクリート建てで、真ん中に廊下があって、左右に1学級ごとの教室があって…というイメージだったけれど、この学校は校舎の中が開放感と暖かみのある広~いスペース! 壁を取り払って、各教室は児童数により教師と児童が自由に工夫を加えて使用しています! ちなみに“時間を大切にしよう”ということで、授業開始や終了のチャイムもないんですって。

また面白いなぁ~と思ったのが、「くらし」の授業で、毎月テーマを決めて子供たちが(学年枠を超えた異年齢の“縦割り班”で)農園で作った野菜を使ったり、自分たちで献立を立てたりして、ご飯を作るんですって! 子供たちのモリモリ食べている笑顔が浮かんできますね~。

この小学校が開校したのは2009年。現在は1年生から6年生まで合計41名の子供たちが学んでいます。1人1人の個性を生かした、あえて小規模で寺小屋のようにゆったりとした教育が特徴。校庭の木にはぶら下がれるロープがついていたり、校舎のあちこちには研究発表の作品が置かれていたりと、とっても伸び伸びしている感じ!!まさに生きることが学べる学校ですね♪


おしゃれなカフェかペンションのような校舎! 神奈川県産の木材をふんだんに使った広いスペースが素敵! 世界的な建築デザイン賞も受賞したそうです


校内には子供たちの自由研究の作品も展示。これは6年生の男の子が作ったレインボーローズです♡

◆無線部のサポーターと卒業生がお出迎え!

「Masacoさん、こんにちは!」と、出迎えて下さったのは、この学校の父兄でアマチュア無線クラブのお手伝いをしているJM1ESG 八田さんと、クラブの外部顧問として牛島先生のサポートをしているJI1WSI 德久さん。今日はクラブ活動がある日ということでお手伝いにいらしたそうです。

そしてもう1人、照れくさそうに「こんにちは!」と声をかけてくれたのは、卒業生で、アマチュア無線クラブのOBでもあるJI1RCV 髙﨑太郎君! 髙﨑君とは今年の「KANHAM(関西アマチュア無線フェスティバル)」の会場で知り合ったんですよ~♪


左からJI1WSI 德久さん、JI1RCV 髙﨑君、JM1ESG 八田さん

七沢希望の丘初等学校は2015年12月に、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士がアマチュア無線を通じて子供たちと交信する、NASAの教育プログラム「ARISSスクールコンタクト」で、ISSに搭乗していた油井亀美也宇宙飛行士(KG5BPH)と交信したんです!!

そのときに油井さんと交信した子供たちの1人が髙﨑君。「どうしても油井さんにもう一度会って、交信のお礼を言いたい!」と、油井さんの講演会が行われた大阪のKANHAM会場まで、たった一人でやってきたんです。中学生なのにメッチャすごい行動力! 感心したわ~!!


校舎の廊下に飾られた油井宇宙飛行士のサイン入り写真。その隣にはKANHAM会場で撮影した、JI1RCV 髙﨑君と油井さんのツーショット写真も!!!

このときのARISSスクールコンタクトは、八田さんや德久さんをはじめ、厚木地区の4つのアマチュア無線クラブが一致団結して、準備と運営をサポートしたそうです。德久さんはこのスクールコンタクトがきっかけでアマチュア無線クラブの外部顧問に就かれました。


2015年12月2日に行われた、七沢希望の丘初等学校(8N1NKSG)と国際宇宙ステーション(NA1SS)とのARISSスクールコンタクトの写真。写真右はコントロールオペレーターを務めた八田さんです


ARISSスクールコンタクトは厚木市内にある4つのアマチュア無線クラブの皆さんがサポートしました

「実は、この小学校でのARISSスクールコンタクトの“言い出しっぺ”は私なんです」と八田さんが照れくさそうに教えてくださいました。「毎年お正月に、この学校で凧揚げ大会があるのですが、その時に校長先生に“ARISSスクールコンタクトをやりませんか?”とお話ししたら興味を持ってくださいました」

幸運だったことに、校長先生がアマチュア無線技士の資格をお持ちで、前任校(青山学園初等部)ではARISSスクールコンタクトの経験がありました! そこで子供たちにはナイショで、ほかの先生や父兄にもお話ししたら「ぜひやりたい!」という声が髙まったので、ARISS Japanを通じてNASAへ正式に申請をして、2015年12月2日、油井宇宙飛行士がISSを離れる直前のタイミングで交信が実現したそうです。

いくつものラッキーなことが重なって、ARISSスクールコンタクトが実現したんですね!“校長先生がハムの資格を持っていらっしゃるなんて凄いなあ~”とお話ししていたら、校長の島根照夫先生とアマチュア無線部の顧問でもある牛島晋治先生が授業を終えて、ちょうどお越しになりました!!

「Masacoさん、ようこそ!! 子供たちも集まったようですので、アマチュア無線クラブの活動をご覧になってください。きょうは、今年の夏に行われた養成課程講習会でハムの免許を取った子供たちが、初めて電波を出すんですよ」きゃあ! それは素敵♪ 行きましょう、行きましょう!!


校内を案内してくださった島根校長先生。緑の大きな旗は世界中で行われている学校の環境学習プログラム「エコスクール」で、活動が基準を満たしていると認定された“グリーンフラッグ”というものです!

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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