Masacoの「むせんのせかい」／第21回　七沢希望の丘初等学校アマチュア無線クラブ（JN1YGB）の皆さん｜2017年10月号

Masacoの「むせんのせかい」～アイボールの旅～

第21回　七沢希望の丘初等学校アマチュア無線クラブ（JN1YGB）の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」～アイボールの旅～

◆ドキドキの初交信に立ち会い！！

島根校長先生のご案内で、校舎2階の特別教室（という名前の広いスペース）に行くと、アマチュア無線クラブのメンバーが無線機をセッティング中！使っているのはアイコムのIC-7100S。ほかに德久さんがクラブに教材として持ってきていたIC-502やIC-3SRといった懐かしい無線機も！！

アマチュア無線クラブの無線機。アンテナは2階のベランダに竹竿で固定しています♪ こんなところにもエコの発想が！！

七沢希望の丘初等学校アマチュア無線クラブは2015年4月に誕生したもので、コールサインはJN1YGB。現在は6年生1名、5年生3名、4年生1名の5名がメンバーで、そのうち4名がハムの資格を持っています。

無線機を興味深げに見るアマチュア無線クラブの子供たち

この日は最初に、德久さんがアマチュア無線機の使い方と、基本的な交信のしかたを説明し、それを実践する形で、ハムの資格を取ったばかりの4人が430MHz帯のメインチャンネルで1人ずつ「CQ」を出します。初めて電波を出すドキドキの瞬間！！最初は5年生の女の子が無線機の前に座りました。

德久さんがホワイトボードに交信の基本ルールを書き、やさしく説明します

「まずは空いているサブチャンネルを探そうか。この周波数は大丈夫かな?」
「はい」
「よく聞いて。誰も使っていないようなら“この周波数お使いでしょうか、こちらはJN1YGB”と言ってみて」
「はい。“この周波数お使いでしょうか、こちらはJN1YGB”」
「よおし、もう一度言ってみて。大丈夫ならメインチャンネルでCQを出そう！」
「はい！」

こんな感じで、德久さんがマンツーマンで1人ずつに交信方法を教えます。交信で話す基本的なことは、ホワイトボードに書いてありますが、それでも、誰が呼んできてくれるかわからないのでキンチョーしますよね・・。普段使わない用語だらけだしね～。

「CQ、CQ、CQ、こちらはJN1YGB。ジュリエット・ノーベンバー・ワン・ヤンキー・ゴルフ・ブラボー。神奈川県厚木市です。次回3.06で再度コールします。お聞きの方いらっしゃいましたら、QSOお願いします」

5年生の女の子がまずマイクを握りました。どんな人から応答があるか、ドキドキの瞬間です！

メインチャンネルで出したCQは、可愛らしい声でしたが、とても堂々としたものでした。平日の昼間だけど、どうかな? と心配でしたが、何局か呼んできてくれました！！すかさず德久さんが相手局のコールサインを聞き取って、ホワイトボードに書き込みます。それを見ながら「JO1K**、こちらはJN1YGB。59で厚木市に入っています」とアナウンス。

このあと「クラブ名は七沢希望の丘初等学校です。現在、クラブ活動の時間です」と伝えると、交信相手の方も“小学校のアマチュア無線クラブだ”と気付いてくれたみたいで、とたんに声が優しくなりました～！！

交信がひと通り終わると、じっと見守っていたクラブの子供たちと島根校長先生、牛島先生、德久さん、八田さんが拍手！！私も拍手！！メッチャ上手でしたよ～！！！

続けてどんどん呼ばれているので、すぐオペレータを交代して、今度は5年生の男の子、さらに6年生の男の子…といった順で4人全員が交信できました。一番遠くでは約60km離れた東京都練馬区の局とも交信できました。中には「小学校何年生ですか?」とか「小学校の無線クラブは珍しいですね。がんばってくださいね」と話してくださる相手局も！

ホワイトボードを見ながら、一所懸命にお話ししています

みんなとても落ち着いていて、交信が上手だったの！お相手の方も、初めて交信をする子供たちだとは思わなかったでしょうね。一生懸命な姿にみんなが自分の子供のように思えてしまって（笑）、愛おしくなっちゃいました・・・♡（妄想）

私が初めて交信したときなんてバタバタで～アセアセで～カミカミで～自分のコールサインさえも周りに聞くという・・・（汗）。

全員が交信を終えたところで、この日のクラブ活動タイムは終了！！ …と思ったら、最後に5年生の部長さんが「ボクたちからMasacoさんにプレゼントがあります！」「今日は七沢希望の丘初等学校に来て、クラブ活動を見てくださってありがとうございました」と、みんなで寄せ書きをした色紙をプレゼントしてくれたんです！！

寄せ書きの色紙をプレゼントしてくれました。メッチャ嬉しいサプライズ！！