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日本全国・移動運用記

第31回 西日本ハムフェア会場で移動運用

JO2ASQ 清水祐樹

2018年3月は西日本ハムフェアの翌週に、東北復興アマチュア無線フェスティバルが開催されることになりました。この両方にぜひ参加したいと思い、さらに会場近くでの移動運用も計画しました。

どちらも車で行くと9~10時間ほどかかる場所で、2週続けての長距離運転は時間的にも体力的にもさすがに困難です。そこで、西日本ハムフェアには飛行機とレンタカー移動セット、東北復興アマチュア無線フェスティバルには自分の車で行くことにして、両イベントへの参加、さらに移動運用を実現しました。今回は、西日本ハムフェアでの、レンタカーを使用した移動運用について紹介します。

レンタカー移動運用セット

今回は、多くの交信を狙う本格的な移動運用では無いため、設営に時間を要しない簡便なアンテナを使用し、性能が物足りなくても、とりあえず1.9~430MHzの各バンドで電波が出せることを目標に設備を決定しました。

レンタカー移動運用セットの様子を写真1に示します。リグは助手席に設置して、ハンドルに操作台(2013年5月号で紹介)を引っ掛けて、運転席でオペレートしています。このスタイルでは、急ブレーキでリグが前方に飛んでいくことがあるため、マジックテープ付きのベルト(100円ショップで入手)で固定しています。


写真1 レンタカー移動セットの車内の様子

アンテナは、車の屋根にマグネット基台を取り付け、養生テープで固定して設置しました(写真2)。HFの運用は、ここにM型コネクタ付きの釣竿アンテナ(2013年4月号で紹介)、またはコイルとロングワイヤーアンテナ(2013年10月号で紹介)を取り付けて使用します。7~50MHzであれば1分以内でアンテナが設置でき、バンド切り替えも簡単にできます。アースは20×30cmのアルミ板を車の屋根に置いたものです。ただし、1.9MHzと3.5MHzでは、アースが不十分で動作が不安定になるので、リグのアース端子と車の底面の鉄骨(塗装が無い部分)をクリップ付きコードで接続してアースを強化しました。


写真2 マグネット基台をレンタカーの屋根に固定した様子

前日は佐賀県で運用

西日本ハムフェアには過去に何度か参加しており、会場の京都郡苅田町、およびその周辺で何度も運用実績があります。そこで、前日は趣向を変えて、運用実績が少ない佐賀県に足を延ばしました。

福岡空港でレンタカーを借りて、近くの営業所で宅配便を受け取り、荷物を開梱して運用の準備を始めました。九州自動車道の福岡IC近辺で、運用したら多くの局から呼ばれそうな場所を狙って、まずは糟屋郡篠栗町に行ってみました。人通りの無い場所でアンテナを展開し、運用を始めると、7MHz CWで早速多くの局からコールがあり、全長2.5mの短めのアンテナでありながらも、安定して電波が飛んでいるようでした。

鳥栖市で運用している途中から、雨が降り始めました。マグネット基台の同軸ケーブルを引き込んでいる窓の隙間から車内に雨水が入り、養生テープで目張りをして対応しました。鳥栖市は大きな都市で需要は少ないと思ったら、10MHzや14MHzのコンディションが良く、多くの局から呼ばれ続けました。

雨は夜まで降り続き、車外でのアンテナ設置作業が必要な1.9MHzと3.5MHzの運用は断念しました。車内が雨で濡れることに加えて、必要最小限の荷物で済ませようと、雨具を持っていなかったためです。今回の場合は都市部に近い場所での運用のため、雨具を現地調達して運用しても良かったのかもしれません。

西日本ハムフェア会場で運用

当日は天気に恵まれ、会場には午前8時前に到着しました。既に会場入口に近い駐車場は埋まっており、会場入口から少し離れた、参加者からは見つけにくい場所に駐車場を確保し、アンテナを設置しました。駐車場で本格的なアンテナを展開している車も多く、私のアンテナは遠くから見ると伸縮ポールが1本立っているだけで、あまり目立たないものになりました。

7MHzは記念局の運用が行われそうで、さらに会場近くで運用する局が他にもおられる気配です。そこで、会場での運用者が少ないと思われる3.5MHzを運用し、開場を待ちました。アンテナは車1台分のスペースで運用できる逆L型アンテナです(写真3)。写真中央付近にある、車の屋根に取り付けたコイル(給電点)から、伸縮ポールの上端、さらに車両前方に向けて10mの逆L型(逆レ型?)アンテナを車1台分のスペースで展開しました。コイルとアンテナチューナーを調整すれば、1.9~50MHzの全バンドで運用可能です。午前8時台でありながら3.5MHzのコンディションは良く、新潟県の局から信号が強いとのレポートを頂きました。


写真3 西日本ハムフェア会場での運用の様子

福岡市周辺では公園の駐車場を利用

当日中に帰宅するため、西日本ハムフェアは途中で離席し、福岡空港に向かいました。福岡市の周辺では、移動運用が可能な場所は限られています。運用場所の決定は、まずは紙の地図で公園らしい場所を選定し、インターネットの地図サイトで航空写真等を見ながら状況を確認し、カーナビで目的地を設定して運転に専念、という手順にしました。インターネットの地図サイトでは市町村の境界線が見にくく、市町村名の特定が難しいこともあるので、紙の地図と併用すると便利です。短時間で運用場所に適した公園を発見し、無事に運用できました(写真4)。


写真4 糟屋郡粕屋町での運用の様子

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