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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第24回 電子情報通信学会創立100周年記念特別局「8J100EIC」運営委員会の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

皆さんのアマチュア無線ライフは?

続いて、5名の皆さんにアマチュア無線を始めたきっかけや、今楽しんでいらっしゃることを教えていただきました!!


左から中村さん、釘本さん、藤浦さん

★JF2ICB 中村さん
中学生の時にBCLがきっかけで無線に興味を持ち、自分でも電波が出せたらいいなと思い、高校生のときに開局しました。50MHz帯の移動運用が大好きで、フィールドデーコンテストでは2エリア1位になったこともあります。

お正月のQSOパーティでは“その年にちなんだ場所”に移動しています。例えば2017年はJCC2017の愛知県常滑市から電波を出しました。2018年はJCC2018の市から…といきたいところですが、JCC2018は欠番なのでちょっと残念です。

★JA1KEB 釘本(くぎもと)さん
小学生の時に電話級ハムの資格を取りたくて勉強しましたが、周囲に教えてくれる人がいなくて途中で断念…。その後広帯域受信機を買ってまた無線に目覚め、資格を取って2003年に開局しました。

今は自宅から釣り竿アンテナを使ってHFのCWにQRPで出て、CQ WW WPXコンテスト(CW)のQRPオールバンド部門ではアジア第1位になったこともあります。

★JG2RZF 藤浦さん
親もハムの資格を持っていたので、小学校4年生の時に免許を取りました。最初はあまり運用しませんでしたが、小学校5年生のときに近所の友人も免許を取り、その人とのおしゃべりが楽しくてアクティビティーが上がりました。中高はずっとラグチューを楽しんでいました。

就職で一時QRTしましたが15年ぐらい前に復活、7MHz帯や14MHz帯のCWとJT65で運用しているほか、QRPの無線機キットの組み立てにハマっています。自分で作った無線機の電波を、8J100EICの遠隔操作で受信してみることもあります。山歩きも好きなので、今度は山に無線機を持っていきたいですね。


左が高橋さん、右は三木先生

★JR7GDU 高橋さん
小学生の時からBCLを楽しんで、中学2年の時に電話級の資格を取って144MHz帯のFMで開局しました。その後1アマの資格を取って、高校にはアクティブなクラブがあったので、そこから運用していました。

大学で上京し、東京で就職したあとに宮城県仙台市の実家にタワーを建てて帰省のたびに出ていました。QSOパーティは37年間連続で参加しています。一時アメリカに赴任していたのですが、正月はわざわざ帰国してQSOパーティに参加していました。

アマチュア無線の運用も好きですが、無線局をどう構成するか、コーディネートしていくのが好きなので、この建物のアンテナ設置計画では楽しませてもらいました。

★JA1CIN 三木先生
中学3年生だった1957年10月、ソ連が世界初の「スプートニク」という人工衛星を打ち上げ、20MHzと40MHzでビーコン電波を発射しながら地球上空を周回しました。その20MHz帯の信号を中学校の無線クラブでプラグインコイルを巻き直した受信機でワッチしたのがきっかけで、すぐにハムの試験を受けました。

当時のアマチュア無線技士の資格は1アマと2アマの2つだけで、私は2アマを受けましたが不合格。高校1年生のときに再チャレンジして合格、1958年に807シングルの自作送信機で開局しました。もうすぐ開局60周年になります。

高校3年生のときに、クラブ局制度ができたので、すぐに申請して高校でJA1YAKのクラブコールを取得。また大学ではJA1YDAというクラブ局を作って活動しました。

電電公社に就職後、横須賀で勤務した際はロケーションが抜群の場所だったので「これは無線をやるしかない」とJR1YRIというクラブ局を作りました。NTTをリタイヤ後は自宅にアンテナタワーを立て、HFのQRP運用などで楽しんでいます。

皆さん! どうもありがとうございました!! 集まっていただいた5名の方々は、普段とてもお忙しい仕事だったり、技術の最先端の重要なポストにいらっしゃったりするそうですが、アマチュア無線のお話をすると、キラキラした瞳でニコニコとお話になるのが印象的でした♪ アマチュア無線は人生に彩りを添える素敵な趣味なんだなぁ~。

私も8J100EICを運用!!

お話の後、「Masacoさんもぜひ、8J100EICを運用してください」という嬉しいお誘いを受け、私も50MHz帯のSSBで電波を出しましたよ!

最初はリモート局で交信体験! ノートパソコンにインストールされたソフトウェア(RS-BA1)を見ながら、パソコンに取り付けたスタンドマイクロホンで交信します。周波数の変更や送受信の操作はリモートエンコーダーのRC-28で行えます。無線機が目の前にないのはちょっと不思議な感じ? これで繋がるの???!!!


ノートパソコンの前に座って、これからリモート運用を体験します。いつもと勝手が違って、ちょっとキンチョー気味!?

パソコンの前で待機していたら「8J100EIC、Masacoさん。こちらはJQ1YNVです、どうぞ!」と、釘本さんの声がしました(隣の部屋から、JQ1YNVの無線機で電波を出してくださったそうです)。

--JQ1YNV、こちらは8J100EIC。ゲストオペレーターのMasacoです。59で入っています、どうぞ!

「8J100EIC、こちらはJQ1YNV。釘本です。同じく59です。Masacoさんありがとうございました」

--初めてリモートを運用させていただきました。ドキドキしております、どうぞ!

「僕もドキドキしております(笑)。お声はとてもクリアです。ありがとうございました」

本当に無線機と同じ感覚で交信ができるんですね~。ビックリしちゃった! これはものすごく便利です!! 続いては、リアルなIC-7300Mを使って(笑)、50MHz帯のSSBでCQを出させていただきました。

「CQ、CQ、CQ、こちらは8J100EIC…」


続いてリアルなIC-7300Mを使って50MHz帯でCQを出しました。次から次へ呼ばれます!

短いCQを1回、2回、3回…。最初に呼んでくださったのはなんと長野県長野市の局!! 続いて神奈川県鎌倉市、東京都八王子市、神奈川県三浦市、千葉間松戸市、東京都国分寺市、横浜市青葉区、東京都目黒区、東京都板橋区と、全部で9局と交信。1局終わると、すぐに次の局が呼んでくださって、このキャッチボールが携帯とかでは味わえない楽しさなんですよね~。

ちなみに、50MHz帯で東京都武蔵野市からの運用局は結構珍しいんですって。それと、高橋さんのお手製アンテナ(無指向性のターンスタイルへンテナ)の性能がとっても良さそうです!!

8J100EIC運営委員会の皆さん、楽しいお話と初リモート局の運用体験で、むせんのせかいがどんどん広がりました。このあとも3月末まで続く記念局の運用、目指せ!1万局!! 頑張ってくださいね♪


会議室から見た美しい富士山の夕焼け(望遠レンズで撮影)。富士山からも電波を出してみたいな~♪

帰りがけの会議室の窓から見た夕焼けと富士山がとってもキレイで引き込まれそうでしょ!! 私、実は富士山に2回登ってるんです♪  2回ともこんなにすばらしい天候は珍しいと山のガイドさんに言われたくらい最高の朝日を見ることができました♪ あの感動を今度は無線機と共に味わってみたい・・・! 富士山から電波を出してみたいなぁ~。山頂にリモート局も置けないかしら!? 今年の目標がもう一つ増えっちゃったね♪ エヘヘ・・・いつ声がかかってもいいように鍛えておきまーす!!!
(JH1CBX Masaco)

★Masacoプロフィール

兵庫県生まれ。シンガーソングライター。
学生時代は陸上競技ランナー、全日本インカレ出場。公務員となったが「歌い手になりたい」を実現すべく退職し上京。

NHK朝の連続ドラマ小説出演などを経て、IBS茨城放送のレギュラーラジオ番組パーソナリティーを6年、ラジオNIKKEI第一でもパーソナリティーとして活躍。全国高校統一模擬試験「英語リスニングテスト」の 日本語出題ナレーターなども務める。

オリジナル「あなたとともに咲かせましょう/むせんのせかい」はバックに流れるモールス信号も話題となり無線愛好家からの支持も得る。ファン1人1人からのエールを受け出来上がった最新作「むこう岸」はMasacoの新たな世界が広がっている。

コールサインはJH1CBX(第3級アマチュア無線技士)

・公式サイト:http://www.19box.net/masaco/
・オフィシャルブログ(Masaco Diary):http://blog.goo.ne.jp/33masaco/
・Twitter:https://twitter.com/Masaco3
・Facebookページ:https://www.facebook.com/Masacosama

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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