2014年2月号

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楽しいエレクトロニクス工作

JA3FMP 櫻井紀佳

第9回 周波数カウンターの製作2

■ ロジック回路の歴史

ロジック回路がIC化され、その間に色々な変遷がありました。今までの回路と特徴は次のようになっています。

・RTL(Resistor-Transistor Logic)
RTLは主に抵抗で構成されているロジック回路なのでシンプルですが回路のスピードは速くできませんでした。

・DTL(Diode-Transistor Logic)
RTLの抵抗をダイオードに変えてロジック回路を構成したものでダイオードがONになった後OFFになるまで時間がかかるためスピードを速くできませんでした。

・TTL(Transistor-Transistor Logic) 入力側をマルチエミッターのトランジスターにして、ダイオードの蓄積現象による遅れを改善しスピードを上げたものです。S-TTLやLS-TTLというのもありますが、これは入力側をショットキータイプのダイオードで構成したもので、本当はショットキーDTLといった方が良いかも知れません。

・ECL(Emitter-Coupled Logic)
トランジスターを完全にON-OFFさせるとスピードが遅れるため、アナログ的な動作でロジック回路を作りスピードを上げましたが、消費電流が多く省エネにできませんでした。CML(Current-Mode Logic)といわれることもあります。

・IIL(Integrated-Injection Logic) トランジスターの構造上、シンプルな特徴があり論理レベルも低い特徴がありますが余り流行ませんでした。一部まだ使われているものもあります。

・CMOS(Complementary MOS)
今回の周波数カウンターに使っており、現在一番よく使われているロジック回路です。

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